

「暮らす」こと
そこにドラマは無くて
仕方なしに僕らは
ドラマを仕立てる
自分のことだって
あんまりよくわからないのに
あいつのことなんて
知るわけがないだろ?
でもね
この頃一つだけわかったことは
それを知ろうとすることが
「暮らす」こと
あいつの沈黙
あいつの書く文字
あいつの眼差し
そっと見つめていたい
そこに答えが在るよ
台風の夜は、窓を二人で補強して
蝋燭にそっと火を点けよう
そんでもって
暗闇の怪談話大会
そんな風にして
毎日を暇つぶし
「愛している。」とか
なんかくだらねぇ
思ってみたけれど
代わる言葉とかやっぱり無いなぁ
週末に遊園地?
疲れるだけだって。
あなた、いつもそうやって
グダグダな感じね。
たまの休みくらいは
ゆっくり寝かせろよ。
だったら
いつの休みに連れて行ってくれるの
ごめん、ごめん
君の気持ちも知らなきゃなぁ
いいえ、私もごめんね
大人にならなきゃね。
「暮らす」こと、
あいつが背負った見えない何かを
見ようとすること
- 作詞者
中山将
- 作曲者
中山将

中山将 の“「暮らす」ということ”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
隕石が落ちた夜に
中山将
- 2
夕陽
中山将
- 3
メアリー
中山将
- 4
決意
中山将
- 5
僕のおじいちゃんは公園に住んでいる
中山将
- 6
海の恋文
中山将
- 7
そしてあなたに会いにいく
中山将
- ⚫︎
「暮らす」ということ
中山将
- 9
生きる風景
中山将
2013年にリリースされた通算2枚目のアルバム。広沢タダシをプロデューサーに迎え、詩人中山将のポエジーを重厚な音に昇華させた。
"隕石が落ちた夜に”は全編ポエトリーリーディングの曲。”夕陽””海の恋文”などの美しき原風景を音楽へスケッチした名バラード。”僕のおじいちゃんは公園に住んでいる”のアヴァンギャルドな詩世界。
敬愛するシンガーソングライター、ニック・ドレイク愛用のGUILD M-20というアコースティクギターで弾き語る''決意''。
’’そしてあなたに会いにいく’’は広沢タダシとのアコースティックセッション。
表題曲の’’生きる風景’’は部屋でのギター弾き語りによる一発録音。
柔らかな歌声、メロディメイカーとしての妙技、シニカルなアコースティックギターの音色、広沢タダシと共に作る普遍的なバンドアンサンブル、通底する文学性とポエジー。
シンガーソングライター中山将の様々な要素を堪能できる作品だ。
アーティスト情報
中山将
1988年岐阜県岐阜市生まれ、ピアノの講師をしていた母と、フォークソング好きの父を親に持ち、音楽と共に育つ。高校からアコースティックギターでの弾き語りと作詞作曲を本格的に始める。 大学では日本文学を学び「詩」へ精通していく。 現在は妻、息子二人と暮らしながら。じっくりと演奏活動を実施している。 1stアルバム「鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見た」 、2nd「生きる風景」(広沢タダシプロデュース)、3rd「TINYRECORD」と3枚のアルバムをリリース。 柔らかな歌声、メロディメイカーとしての妙技、シニカルなアコースティックギターの音色、繊細なポエトリーリーディング。「詩」へのこだわりを持った音楽表現。 唯一無二のジャパニーズシンガーソングライター。
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