Lyric

窄めた口から、何が言えようか

ことのあらましを長く書き記したら

沈めた気持ちは、どこに逃げようか

心に沸き立つ、泡を潰していく

水を溜めたバケツは持ち上がらない　このままじゃ指が動かなくて

独りよがりで誰の手も握れない、それは嫌だな

少しこぼして歩いて行こう…吐き出す場所が欲しい

青いりんごかじりついて　涙を飲んだ

解ける手を後で悔やんで　泣き顔隠した

どこにも行けず黙って耐え忍ぶだけ　鳴かぬ蛍が身を焦がす

隠した思いは行き先忘れた　煙と同じに登っていくだろう

燃えずに残ったありふれた想いは　これからずっと抱えていくだけ

昼間にも星は流れて、遠くまで見える空色も　出会って巡り合ってからはずっと靄がかかる毎日で

やっと晴れたとその時　雲ひとつない青空を好きになれるだろうか

青い春の言葉を知らずに日々重ねた

その意味を文字で追うだけで削る時間の中

どこにも行けず黙って耐え忍ぶだけ

鳴かぬ蛍は綺麗だ、それだけ

Youth with you will surely pass

(あなたとの青春はきっと過ぎ去ります)

Only I remember this.(私だけの秘密です)

How wonderful it would be to say a word at that time!

(あの時一言声をかけられれば、なんて素晴らしいことだったでしょうか)

今までもこれからも戻ることできないエンディング

目を見て伝えられたなら

I want to hug a single flower until it withers

(あなたのことが好きです、と)

青い空に指を重ねて眺めてみる

光が差す扉を閉めて瞳大きくなる

よく見えるよ、血潮が流れていること

鳴かぬ蛍が恋に焦がれて焼き消されてしまわぬように