歩くTinder(一歩下がって)
歩くTinder(ついてこないで)
歩くTinder(利用しないで)
歩くTinder(押し合いへし合い)
Tinder(期待しないで)
歩くTinder(金を払って)
歩くTinder(感謝しないで)
歩くTinder(押し合いへし合い)
ぼくは真四角の虫かごで
ともだちを飼っている、
ともだちは飼われていることに
気がついていない、
(じゆう!)と思っている、
遠くに逃げないよう、
足の筋を適度に切ってあげる、
片足を引きずりともだちは
ぼくに仕事をねだる
仕事といっても
生きていくための(日課)、
黄緑色の柵に捕まりすがってれば、
良いことあるって
考えすぎないくらい、
(ありがとう、
こんにちは、
だいすきです)、
決まったことばを練習、
(ありがとう、
こんにちは、
だいすきです)、
はじめまして、ごめんなさい
いっぴきのともだちを
大事に育てていても、
そのうちにひき、
さんびきと欲しくなる、
すうひきを
一つのかごに入れたらもう大変!
いっぴきが恍惚となる、
ぼくの教えた言葉で
(コミュニケーション)、
いっぴきといっぴきが恍惚と
せっかくつくったともだちを
そこらのともだちなんかに
取られるのは(嫌だ)、
むしゃくしゃしたから
群れからはぐれた
みじめな野生の(人間)
捕まえてきて虫かごに放り込む、
ぼくには
いろんなともだちがいるから
どれでも紹介してあげるを
エサにする(さあどうぞ)
虫かごを捨てる、
虫かごだらけの家を捨てる、
どこにも居場所がない、
それがひとつの虫かごで
あることにも気がつかない、
かわいそうなぼくは
だれかに拾われる、
真四角の空間で
世話をしてもらえる、
特別なことばを教えていただける
スライド式プラスチックの
空から降りてきた(天使とも)
そのことばでともだちになる、
ハンバーガーを食べる、
(恍惚となる)、
あなたのおかげで
毎日がたのしいです、
(しあわせです、
こんにちは、
ありがとう)、
絶対にわすれません、
(だいすきな歩くTinder)
ともだち(いいや)ともだち(いいや)
ともだち(いいや)ともだち
ともだち(いいや)ともだち(いいや)
ともだち(いいや)ともだち
ともだちを飼いたい(解体!)
虫かごで飼いたい(解体!)
ともだちを飼いたい(解体!)
虫かごで飼いたい(解体!)
歩くTinder(一歩下がって)
歩くTinder(ついてこないで)
歩くTinder(利用しないで)
歩くTinder(押し合いへし合い)
Tinder(期待しないで)
歩くTinder(金を払って)
歩くTinder(感謝しないで)
歩くTinder(押し合いへし合いさ)
- 作詞
高田丈
- 作曲
猪俣雄太, 高田丈
こけつまろびっツ の“歩くTinder”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
口唇曲
こけつまろびっツ
- 2
ドジョー・ブルース
こけつまろびっツ
- 3
鳩
こけつまろびっツ
- 4
光と影
こけつまろびっツ
- 5
踝
こけつまろびっツ
- ⚫︎
歩くTinder
こけつまろびっツ
- 7
エトピリカミイラ
こけつまろびっツ
- 8
横目の女
こけつまろびっツ
- 9
蚊の研究
こけつまろびっツ
アーティスト情報
こけつまろびっツ
50年代〜70年代のファンクやロックンロールを下地としつつもそれが妙な日本語と接続されるので正常な意味づけのぶっといレーンからはズレちゃっていて、でも段々そういうことを許せるようにはなっている。 それは音を出すことがご飯を食べることや眠ることとちょうど同じくらいの強度で迫ってくるようになることで、がんばってシステムの外へ這い出ていって自分たちだけのシステムを試してみるみたいなこと。 そんなこんなで都内路上やライブハウスにてなんとか奮闘中。ポエトリー・ファンク・ロックバンド、こけつまろびっツ。
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