顔の方向が分からなくなると
目がついている位置で判断する
前に目がつくように
毎日祈っているおじさんは
神を見上げやすいように
頭に目がついている
(見上げる必要がなくなるので)
顎の下に目があると
目と目の間
(昔は眉間と呼ばれた)
に精神病者の印を押されるが
上しか見ないようにして
上しか見えなくなってしまった
フランスパンの専売業者のところに
権力者の印が押されるのは
極めて納得がいかず
極めて納得がいかないことが
顎の下に目が付いている人間特有の
病気らしい
水を飲むときだけが不便である
本を読むにも姿勢が崩れず
綺麗なことを
首に目を押し当てながら考えると
(考える ときの自然な 身のこなし)
すこぶる気分が良いので
横目の君に
ヘッドフォンを買ってあげたら
君は音を目で見て
「前しか向かねえのは
過去が揺るぎないからで
運命論的に後ろしか向かねえ
人間の話」
常に誰かを警戒しながら
生活している私の目は、
広い視野を確保するために
頭の横について、
大きく外に
飛び出しているんだよね。
眼球が巨大化したから
眼球を動かす筋肉が
頭の中に入らなかったんだよね。
だからあんまり眼球を動かすことが
できないんだよね。
でもそのおかげで
首は柔軟に曲がるんだよね。
目が横についていないと
殺される時代なんだよね
これからは。
- 作詞
高田丈
- 作曲
柴原世那
こけつまろびっツ の“横目の女”を
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ストリーミング / ダウンロード
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こけつまろびっツ
アーティスト情報
こけつまろびっツ
50年代〜70年代のファンクやロックンロールを下地としつつもそれが妙な日本語と接続されるので正常な意味づけのぶっといレーンからはズレちゃっていて、でも段々そういうことを許せるようにはなっている。 それは音を出すことがご飯を食べることや眠ることとちょうど同じくらいの強度で迫ってくるようになることで、がんばってシステムの外へ這い出ていって自分たちだけのシステムを試してみるみたいなこと。 そんなこんなで都内路上やライブハウスにてなんとか奮闘中。ポエトリー・ファンク・ロックバンド、こけつまろびっツ。
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