

本日の予報、この部屋一帯、終日ホコリ時々ため息
ところにより昔の思い出がぱらぱら降るでしょう
視界不良につき、逃げ場はありません
安全確保のため、まずは床から片付けてください
カーテン開ければ凍った朝
白い息だけが出席確認
床に転がる開けっぱの段ボール
「あとで片付ける」のメモは賞味期限切れ
スマホの画面で通知がうごめく
遠くの誰かの生活音が流れ込む
ざわつく写真は視界の端でスルー
画面を伏せればやっと静かになる
カタログに並ぶ家族写真ずっと笑ってんの
湯気の出ないシチューと散らからない部屋が載ってんの
「新しい暮らしに」ってコピーが決め顔してんの
こっちは床の段ボールと冷めたコーヒー並べてんの
願うキャラじゃないってプロフィールで盛ってんの
「ひとりが楽です」ってタグを自分に貼ってんの
そうでもしないと欲しがってるのバレそうだから
冗談ぶってさ、心の奥だけで否認してんの
Ready?
モップでワンツーホコリを蹴飛ばせ
モコモコダスター棚の上でスイングして
掃除機ビートでリズムは適当で
誰も見てないダンスフロアでターン
窓から差し込む薄い朝の光
私ひとりだけのスポットライトみたい
笑っとかなきゃ止まりそうだから
この部屋まるごとディスコにしてやろうか
クローゼットの奥からアルバム一冊
無理やり笑った証拠写真が雪崩れる
何度も引っ越して捨て損ねた恥の山
それでもなぜかちゃんと連れてきた
プリクラの落書き知らない顔の自分
名前も忘れた誰かのメッセージ
「ずっと友達ね」ってインクはまだ元気
約束だけが時差ボケしたまんま
捨ててく?やめとく?シュレッダー待ちの記憶
ゴミ袋の口、結べない優柔不断なきもち
「どうせもう会わない」それくらい分かってるくせに
棚のいちばん上へそっと避難させるクセに
ピカピカにしても誰も来やしないけど
写真だけ増えてく脳内ゲストリスト
「また今度飲もうね」ってメッセージは保存のまんま
招待状だけ未送信フォルダで眠ったまんま
モップでワンツー踊るふりをして
モコモコダスター誤魔化すみたいに振るって
床を磨くたび少しだけ映る
曇った顔までまとめて拭き取りたい
窓ガラス越しに誰かの笑い声
ここには届かない別世界のリズム
それでも今だけは音楽みたいに動いて
「大丈夫」って自分にだけ聞こえるように
ソファの向こうでよその家が点滅してる
似たような笑顔が休みなしで行進中
テーブルのごちそうも寝巻き姿も高画質
こっちは床で丸くなってスウェットのリアル
リモコン握りしめてまばたきが重くなってく
字幕が踊り出すいつものごとく
気づいたときにはエンディングも終わってて
この家だけ続きのシーンが抜け落ちてる
起きたら画面は真っ暗で
エアコンの風だけ歓声みたいに鳴ってる
こうやって茶化してないとたぶん
自分でも扱いきれないからさ
この箱庭シアターは今日も満席ゼロで営業中
モップでワンツーホコリがお相手
モコモコダスター棚の影まで泳いでく
掃除機ビートで静けさをかき混ぜて
ブーイングも歓声も全部遠慮する
屋上のはしから家々見下ろせば
窓のにじむ灯りぼやけた星の群れ
誰かの物語が静かに続いてく
この箱庭シアターを今夜のステージにする
無理に笑わなくていいどうせ私しかいない
拍手の代わりに掃除機のモーター音
「続きは明日の私に期待するわ」って
本日の放送はここで一旦終了します
明日の予報、このエリアには「先延ばし注意報」が継続中です
片付け忘れと感情の積雪には十分ご注意ください
本日のお知らせは以上となります
生存確認できたら明日の私まで
- Lyricist
Harurun
- Composer
Harurun
- Producer
Harurun
- Songwriter
Harurun
- Programming
Harurun

Listen to Osoji Disco by Harurun
Streaming / Download
- ⚫︎
Osoji Disco
Harurun
- 2
Crimson Christmas
Harurun
- 3
Frozen Rouge
Harurun
- 4
Prayer of the Winter Camellia
Harurun
- 5
My Planet (another.)
Harurun
- 6
Unblooming -NOISE-
Harurun
Savage Moon Echoes is a concept album that traces solitude sinking into the stillness of winter through six different scenes and emotions. Rather than expressing sorrow head-on, it portrays a pain that refuses to disappear through twisted gazes, faintly cynical distance, and gestures that resemble fragile bravado. Beneath the light of a savage moon, the contours of unspoken true feelings spill away and drift as a faint echo.



