

歌詞
cusp
田中光, dhrma
朝は毎日してる散歩
目的ならないけど毎日歩こう
としてるだけ家の前は雑踏
だから人気が少ない路地へ向かう
学校の門の前で軽く会釈 教師
おしゃべりに夢中な女子
だがしかしその会話なら聞こえないさ
なぜならば俺は宇宙飛行士
四角いiPhone の画面はコクピット
どこへでもお望み通りの世界の景色見せてくれる飛行機
未だ10代の時と変わらず 音楽を聴いてする現実逃避
冷えたかな今朝は特に
アイスからホットへ変わったコーヒー
少しだけ白くなりかけた吐息
空気は透明
だから空の青さ 1ヶ月前よりも濃くて
聡明じゃないおれはSo many
その間も失敗を重ねて初めてできる理解
が未だに多いそう迷路の中ずっといるみたい
だからヘッドフォンを外したあと背中
にある音や言葉 後押しの手形
ルックバックして初めて気づく そこそこの距離歩いてたな
時にマイホームに帰ろとしても今の居場所さえもわからぬ迷子
みたく解読できなくなるよ自分自身の思考回路さえも
あいにく今持ってないよ ポケットの中 指先を温めるカイロ
I know
可視化できぬ不確かな明日
常にHurry up 急かされがちなこの街の中じゃ
忘れがちだ 他の誰にも触らせず生まれ持った自分だけの汚れがない価値観
囚われがちな 周り環境が課した役柄演じてることで薄れていく自分らしさ
悪戦苦闘 強しいて まで なぜ 皆が皆サクセス目指して齷齪働き元いた場所へとアクセスを
できなくなる前 立ち止まる 見返り 美人
みたく振り返る事ができぬほどにBusy
取替え可能な部品 みたく自分自身 システムの中で感じちまう事もあるもふいに
横切った公園 目に映る光景で
生い茂った葉っぱそれはそれは真っ赤だったから少し戻って
拾い上げた足元の落ち葉 翳すお日様
それはまるで火のような
深い赤みおびた紅葉 なぜだか思い出すと懐
温めてくれる言の葉
さほどAIや携帯も普及せず世界がバーチャル
じゃない時に何にでもなれると言ってくれたばーちゃんの
一言思い出せばいつもアイに還れるよ
空を見上げた 火花みたく風に揺れた木の葉達の隙間
光キラキラキラキラキラ
スローモーション 分け合った言葉達も四季を巡り紅葉のよう
深い赤みおび懐 温めてくれる炎みたくなってく
ふと思うよ
- 作詞者
田中光
- 作曲者
dhrma
- プロデューサー
dhrma
- 共同プロデューサー
麻中之蓬
- ミキシングエンジニア
dhrma
- マスタリングエンジニア
dhrma
- ボーカル
田中光

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cusp
田中光, dhrma
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cusp
田中光, dhrma
“正統派バックパッカースタイル”と評されるUnderground Hip Hop MC田中光と、常に実験的でありながらも唯一無二の音像を構築している兵庫県加古川市出身のビートメイカーdhrmaのコラボレーション作「cusp」。
内面の移ろいと朝の散歩を並列に描写し比喩したリリックと、無機と有機が緻密に織り混ざりながらも温かみがあるサウンドが心理的な帰属意識を問う一作。
日本古来の文化を貴重としながら独自の世界観と発想をデザインとして展開するウェアブランド"麻中之蓬”のバックアップのもとリリース。
アーティスト情報
田中光
千葉県館山市出身のラッパー 00年代のアンダーグラウンド/アブストラクトHIPHOPに強く影響を受け活動を開始。 根底にあるブラックミュージック/クラブミュージックとしてフリースタイルを昇華するためスポークンワーズやベースミュージック等のあらゆる現場に出向きセッションを繰り返す 2016年にはLIBRO、BUGSEED、Meisoらを迎 えたソロアルバム『ECHO CHAMBER』を発表。その後 もshowmoreをはじめとする多様なアーティストとの共演が話題になる。 西海岸に感化されたテクニカルなラップをしながらもワーキングクラスの目線から描かれる内面と詩の実直さを重要視したリリックは“正統派バックパッカースタイル” ”詩人”と評される。また、サンプラーとエフェクターを用いて自らの曲を分解・再構築し楽曲とフリースタイルを織り交ぜるライブも唯一無二のスタイルとして定評がある。 2021年には ソロEP 『Round About Midnight』をカセットテープで発表しdublab.jp、BEAT CINEMA にも日本より配信で出演。 そして同年、ビートメーカーFKDと共作名義”Dry Echoes” 結成しアルバム「Narratage」を名門 OILWORKS Rec.からリリースする。
田中光の他のリリース
dhrma
麻中之蓬