

夢から醒めて 未だ残る浮遊感 また訪れる今日にただ鬱屈する
くたばるなら あの海か宇宙か また夢を見ているような浮遊感
窓辺に座って 覗く限りを画く それをいつも邪魔する空が嫌い
宇立つ上らぬ 人生は手の内で 手遊びに転がしては放り投げた
電線にぶら下がる人生の様相は
軈て渇いて塵と帰す只それだけ
そんなもんだ 馬鹿みたいだな
無様な創作の溢れる空や晴るる
それがどうにも虚しく思うから
他人事みたく朝が訪れる
夜に閉ざすわたしのすべてを暴いてしまうから
日陰に隠れて眺めている もう二度とは戻れないことを
いたむのは今だけ
目を瞑って 匿名の今日
耳を塞いで 白紙に眠る
満たされる程 何か忘れていく 底にあったものが押し潰されて
触れ合うたび 何か壊れていく 言葉も失くして歌っている誰か
満たされる程 苦しいと臥せる 楽しいとか嬉しいとか何だそれ
行き詰まる程 仄暗い悦びだけ 意味や価値は誰かに押し付けて
夢追える道半ばでくたばる君が
睨む向こう岸には何も無いこと
そんなもんだ 馬鹿なわたしの
無様な諦観に飽いた今日に焦燥
それにしたって君は先行くけど
他人事みたく夜が私語く
何時かいいことがあるなんてさ 無音が喧しいから
許せないこととか忘れて もう一度とか歌えたら良かった
ほしいのは今だけ
他人事みたく歌う誰かを
虚しさ並ぶ行間から眺めている あなたもわたしも
言葉に隠れて呼吸をする さあ 何度目の今日を彷徨って
虚しいのは今だけ
目を開いて 永日の窓辺
耳を澄ませ 白色の詩歌
- 作詞者
Tsukasa
- 作曲者
Tsukasa
- プロデューサー
Tsukasa
- ギター
Tsukasa

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眠り種
shiosai
- ⚫︎
Blan_
shiosai
アーティスト情報
shiosai
大阪を拠点に2022年より活動を開始したバンド、shiosai(シオサイ)。 誰もいない部屋でふと浮かぶ思考や、言葉にならない感情の断片を、 静かな現実の手触りのまま描き出す。 感情を直接語るのではなく、風景や時間の流れの中に滲ませることで、 聴く人それぞれの記憶を呼び起こすような表現を紡いでいる。 ギターロックを基調に、ピアノが寄り添うサウンドは、 冷たさと温度のあいだを行き来しながら、どこか取り残されたような情景を映し出す。 2024年に1st single「夜咄 / 憑明かり」、2nd single「夏の骸に」をリリース。 2025年3月の「眠り種 / Blan-」では、孤独や喪失が静かに積もるような言葉の世界を描き出した。
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