歌詞

解いて人工物の貞操 無くても変わらないでしょ？

愚直に歌い続ける脈に嫌気がさしていく

もう誰ものでもないレゾンデートルにそっとキスをして

甘美な色だけ埋め尽くしていたいのです

曖昧に拐えばいいよ

性善説に則っているなら

真犯人は夜が嫌いでしょう

虚しいほどに

相対に意味はなくて 絶対に希望はなくて

また我情が孵ってしまいそう

遠く濁る胎盤が私を見捨て嗤う

ずっと足りない0 欲して渇いた侭

撫でる手が溶けていく

視界いっぱいに統べるシュガーと踊っていたいように

私じゃないみたいだった

細胞ぜんぶ溶けそうな痛覚で

露悪の眼をした天国と手を繋いだ

錯覚で繕えばいいよ 真相なんて価値が無いもの

生前を憂う幽体なんて見た事ないでしょ？

愛想に意味はなくて可哀想に希望はなくて

ただ理屈で片付けたくないの

どうして足りのか疾うに分からなくなって

望んでもいない現状が明日を創っていく

解いて人工物の貞操　無くても変わらないでしょ？

愚直に歌い続ける脈に嫌気がさしていく

満たしてよ もっと もっと

息が詰まるほどの紫苑の色で

骨の隙間まで味わっていたいのです