入り相のジャケット写真

落雷が勝手気儘な夏の午後

もうじき夢が終わるような気がした

汗を知らないコンクリートの中は

やけに喉が渇く

イヤフォンから溢れる悪意で

水道水のカルキ臭が増していく

汗を知らないコンクリートの中は

やけに喉が渇く

望まれる儘にやって来たでしょ

流れゆく排水溝の先は地獄

極々稀に咲く花は

胸に萎んで色褪せた

無口な私の靴は

幾らあっても足りない

感傷は一時的なものよ

故に縋って離せない

本当に真っ新な体温を

正しいと思い込んだ

突然止んだ雨に真っ赤な部屋

もうじき息が止まるような気がした

汗を知らないコンクリートの中は

やけに喉が渇く

従っても汲んでも

結局疲れるだけ

掴んだと思ったのは

透明な庖丁(ナイフ)だ痛い

大衆に撒いた餌は

鳩が奪ってお目出度し

優しいあの子の鞄は

今日からもうゴミ箱

期待すれば傷付いて

腕に描いた横断歩道

本当は真っ黒な情景が

正しいとは諾えず

黄色

黄色

今だ

今だった筈

未だ

如何して

如何して

立ちくらむ立ちくらむ

立ちすくむ立ちすくむ

立ち上がる立ち上がる

この背は今羽を持った

靴なんてもう要らない

誰も彼も見下ろせる!

  • 作詞

    にお

  • 作曲

    にお

入り相のジャケット写真

如何様詐欺師は夜うごく の“其の時”を

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春夏秋冬一曲ずつ、夕暮れ時をテーマに書いたコンセプトEP。

アーティスト情報

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