So We Can Stay As We Are Front Cover

Lyric

So We Can Stay As We Are

Kotatsu Tachibana

ホームに吹き込む風が

制服の裾を少しだけ揺らした

隣に並んだ君の横顔が

昨日より、ほんの少し穏やかに見えた

同じ時間、同じ路線、同じ車両

吊革の列と車内放送の声

窓に流れていく街の灯を

君はじっと目で追いかけてる

笑いどころはいつも通りで

オチもちゃんと決まったけれど

冗談の合間に落ちる沈黙が

やわらかいクッションみたいに変わっていた

気づかないふりをするのは

何も感じていないからじゃない

触れてしまえば変わりそうな

空気を守りたくなるから

いつも通りでいられるように

わざと他愛ない話を選ぶ

君の歩幅に合わせるみたいに

笑うタイミングも少しだけ遅らせる

答えを急がせたくないから

「どう?」なんて聞かないでおく

この何でもない帰り道が

今の君を守る場所であればいい

窓に映る二人分のシルエット

少し寄り添って見えるのは

ガラス越しの錯覚かもしれないけど

それでも悪くないと思ってしまう

視線がぶつかりそうなときには

冗談めかして外を指差した

「今日、星がきれいらしいよ」なんて

天気予報を話題に変えてしまう

本当は君の表情の変化を

ひとつ残らず覚えていたいのに

見つめすぎたら重くなる気がして

わざと視線を はずしてしまう

いつも通りでいられるように

約束も、期待も、押しつけない

君が息を整えられる場所で

ただ隣に立っていられたらそれでいい

教会のことを思い出しても

口には出さず、胸の中にしまう

あの夜の続きはきっと

君が決めるときを待っている

扉が閉まるチャイムの前に

ふと、君が小さく微笑んだ

何も言わなくても伝わるものが

世界にはちゃんとあると知った

いつも通りでいられるように

今日も同じ席を選んだ帰り道

わずかに増えた君の笑い声を

冬のノートに書き足していく

答えが見えなくても構わない

「今の君」を大事にできるなら

この何でもない一日こそが

僕にとっての約束の前置きなんだ

終点のアナウンスが流れても

降りたくないのは電車じゃなく

君と過ごす時間の方だと気づいた

  • Lyricist

    Kotatsu Tachibana

  • Composer

    Kotatsu Tachibana

  • Producer

    Kotatsu Tachibana

  • Vocals

    Kotatsu Tachibana

  • Songwriter

    Kotatsu Tachibana

  • Programming

    Kotatsu Tachibana

So We Can Stay As We Are Front Cover

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    So We Can Stay As We Are

    Kotatsu Tachibana

"Itsumo Dōri de Irareru Yō ni (So We Can Stay As We Are)" is the ninth song in the "Advent Story" series, told from the boy's point of view.
On the usual train ride home-same time, same line, same car-their jokes and small talk feel "just like always," yet the quiet pauses between them grow a little warmer, hinting that something has begun to change.

Trusting in their "unhurried promise" and in the pace they share now, he doesn't ask for an answer. Instead, he simply cherishes the gentle warmth of the winter ride home, turning an ordinary commute into a calm, tender winter love ballad.

Artist Profile

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