終わりなき旅の先でのジャケット写真

歌詞

暁の果てに

Justin Otani

見上げた空は ただ青くて広かった

守りたかったのは 遠い誰かじゃない

母の手 父の背中 恋人の笑顔

この胸にある 名もない未来だった

名前を呼ばれた朝 すれ違った青年が

小さな声で 「ありがとう」と言った

たぶん あれが最後の言葉だった

風が踊る飛行場 肩にかかる仲間の手

「笑え」と言われて うまくできずに ただ頷いた

銃声より静かな決意 整列の影が伸びる

木箱に書かれた文字 見送る母の震える指

目を伏せた 妹の涙 手を握り返したあの朝

生きて戻ると約束せずに ただ目を見つめた

制服の重みは 罪か誇りか

誰にも言えぬ迷いと 誰かにだけ伝えた願い

戦いとは何か 正義とは何か

それでも 自分の選んだ答えが あった

心にしまった 一片の願い

「あなたが生きる未来が 美しくありますように」

それが誇りだと 胸を張れるように

たとえ 跡形も なくなっても

今 この瞬間に 意味を刻む

名も知られずとも 名を残せずとも

この命は まっすぐだったと

機体の震えとともに 浮かぶ記憶

妹の寝息 祭りの灯り 恋人の照れた横顔

父に叱られた夜 こっそりくれる あめだまの味

人生の意味は そういう瞬間の中にあった

手紙は書かなかった 書けば揺らぎそうだった

それでも この心の叫びが

誰かの背中を押すなら

それが 生きた証になる

帽子の裏に刻んだ「負けるな」の文字

最期まで 自分を支えてくれた

この身を風に溶かして

涙の代わりに 願いを残して

遠く 遠く あなたが笑う未来へ

何も届かずとも 届くものがあると信じて

「生きろ」と言えなかった分だけ

自分がその道を選んだ

振り返ることは許されず それでも全てが愛しかった

失くしたものも まだ残るものも

命が燃えるとは こういうことだったと

終わりに気づかされた

名前も碑も もういらない

ただ 誰かの心に 残ればいい

空の果てに 自分が溶けていく

命の意味は 他人が決めるものじゃない

選んだ日々と 選ばれた運命に

恥じることなく立てたなら

それが 全ての答えだった

  • 作詞者

    Justin Otani

  • 作曲者

    Justin Otani

  • プロデューサー

    Justin Otani

  • キーボード

    Justin Otani

  • ピアノ

    Justin Otani

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J-pop、アニメ、JRPGにインスパイアされた、ノスタルジーと物語性を織り交ぜたシネマティックで感情豊かなメロディを創っています。まるで異世界へ旅するような音楽体験を提供します

アーティスト情報

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