Lyric

あの夜　海で　目を覚ました

飛沫の向こうに　見えた　姿

言葉も　届かぬ　唇に

何より　優しい　愛があった

一筋の　光に　手を伸ばして

この世界を　失っても

君のために　歌を作ろう

泡に　変わる　命でも

星が　流れる　海の　上で

いつか　また　会えるなら

この声が　届くように

渚に　歌を　残してく

届かぬ　手でも　いい

変わらぬ　想いが　あるなら

水平線の　向こうで

君が　微笑んでいます　ように

人は　海を　越えられない

人魚は　空を　飛べはしない

それでも　心の中では

何時も　寄り添っていた

街は　賑わい　時は流れ

でも　この胸の　時だけが

動かずに　ただ　待ってる

君の　名前を　探してる

海に　消えた　その後ろ姿

夜の波に　呑まれた　尾

なぜ　手を伸ばせなかったのか

なぜ　名前も　聞けなかったのか

たとえ　人間に　なれなくても

たとえ　言葉を　交わさなくても

もう一度　だけ　会いたい

それが　この命の　願い

波間に　君の歌が　聞こえた

覚えてる　あの　音色

たとえ　世界が　分かれても

心は　同じ　一つの星

掌を　水に　かざして

叫んだ　君の　名前は

静かに　海に　溶けたけど

忘れたことなど　なかったよ

この愛が　葬られても

この海が　君を隠しても

歌うよ　渚で　一人でも

君と　過ごした　幻へ

泡になって　消えてしまうなら

その前に　伝えたいんだ

「愛しい人よ、ありがとう」

そして　今日も　海を　見ている

君の　姿は　見えなくても

この声だけは　届けたい

泡になっても　恋をしていた

それが　僕の　真実