タンスの中の不人気者のジャケット写真

歌詞

タンスの中の不人気者

Blumio

僕が生まれたのは バングラデシュの工場

労働者がまたしてる 低い月収の交渉

僕は安いTシャツ 色は紫色

なんのブランドもない ブランド物羨ましいよ

猫が金魚捕まえようとしているダサいプリント

ただ無地のプレーンな無難なタイプの方がまだ好きっしょ

暗いダンボールの中 僕は波に揺られ

海を見れず海を渡り 知らぬ街に売られ

トラックでハイウェイを降り 着いた街はニュージャージー

大型スーパーの衣類コーナーで服が並ぶずらり

僕の隣 は犬とライオンのTシャツ

僕を最初に手にしたのはビッグスマイルのお兄ちゃん

「これだこれだ!」なんと僕をすぐに購入

彼のタンスの中で他の彼の服と合流

「こ。。。こんにちは」僕はとりあえず挨拶

声が聞こえてきた「なんだこのダサいやつ?

見ろよこいつ!マジでありえねぇ!

マジヤベェ 間違えねぇ ただのゴミだ価値がねぇ

マニア性 満さんのアニマル系 は!ガチダセェ

死んだ方がまだマシだぜ こいつに幸あれ

あ!ご主人様だ!お前らすんなよモジモジ!

どうせ俺を選ぶ俺はご主人様のお気に入り

あれ?なんでどうして?え?今日は僕じゃないの?

猫のプリントのやつ?あいつすごくダサいよ!」

僕を選んでくれた「パーティーはこれで決まり」

え?パーティーに着てくの?めっちゃ入る気合!

マジ最高!こっから人生巻き返そう

感じる深い愛情!着いたよパーティー会場!

彼の親友たちが 一斉に彼を囲む

「何そのTシャツ最高!俺に譲れ頼む!」

みんな僕を褒めてる「どこで買ったのそれ?」

「本当センスいいな!このバッキャローオメェー!」

なんという幸せ!僕はおしゃれなのかな?

やっと抜け出せるよ雑魚キャラの過去から

なんて素敵な夜 ありがとう神様

すると10時半になり主催者のスピーチが始まった

「えー皆様、さーてそれじゃ今年度

一番人類最悪鬼ダサファッションコスプレコンテスト

の優勝者は猫と金魚のパープルTを着てる

スマイルがキュートな好青年ジェイムス・ミケル!」

頭が真っ白 人生の赤信号

….本当に悲しいよ

そして家に帰り彼は僕を玄関に置いて

お母さんに告げた「ねーもうこれ捨てておいて!」

そうか、やはり僕はただのゴミ

笑い者に過ぎない だからしてね早く処理

でもねその瞬間 遠く向こうで

聞こえたんだ彼の10歳の妹の声

「え?なんで捨てるの?猫ちゃんめっちゃ可愛い!

お兄ちゃんもういらないの?Tシャツもらう私!」

「別にいい…けどさ、お前には大きくない?」

「パジャマとして着るから!お願いください!」

その後僕はほぼ毎日彼女に着てもらい

時が過ぎて成長してもいつもいたよそばに

膝まで いってた長さは今腰まで

気づいたらもう 大学に進学する年だね

そして君は愛する人ができたね

日本の留学生いつも隣の席だね

手をつないで、愛を誓って

僕を着ながらお互いの目を毎晩見合って

彼が日本に帰っても絶対に別れない

体が離れてもハートだけは離れない

涙大き別れ、立ってるJFK空港

ニューヨークから日本果てしなく長いルート

「何か置いて行って君の匂いがするもの」

彼は彼女にたくす自分のブルゾンを

「私もあげるね、一番の宝物

私のTシャツ、猫と魚模様」

そうして僕は日本に旅立つことが決まり

それは新しい人生のページの始まり

もちろん悲しい でも宝物と呼んでくれた

そして絶対また会える!僕が飛んでくれば!

そして僕は見えたバスの窓の外から

未知の国日本 赤く光る東京タワー

いっぱい想像したが 好きだ心から

漢字読めないでもやってけそうだここなら

彼の家に着き 扉が開いた

声が聞こえてきた「おかえりー!会いたかった!

空港に迎えに行けなくて本当ごめんね」

彼に抱きつく知らない女性どういう状況これって?

「本当大大大好き!カンタ君!

早くギュッとして1年会えなかった分

まだ覚えてる?1年前の約束」

「あたり前だろ、君と作る家族」

「私幸せ!あなたまさか向こうで

アメリカの美女と浮気なんてしてないでしょうね!

その変なシャツ、まさか女の?」

「なわけないだろ明日捨てるこんなの」

「私の古い服と一緒に売りに行こう!」

「あ…いいんじゃないの?別に好きにしろ」

「さーてカンタ君!今日のご飯はなんだ?」

「まさか唐揚げ?」「ピンポーン!」「あ!マジかやったー!」

この裏切りもの!この裏切りもの!

この裏切りもの!この裏切りもの!

あの子はどうするんだ?お前は最低

ずっと騙してたのか?せめて僕を送り返せ!

そして僕は次の日大型チェーンの古着屋

で他の服に紛れてたった5円で売られた

そして乗せられた 服の山の上

「秋の大型セール!3点で150円!」

だけどこんな僕を買ってくれる人はいない

「なんだこれ鬼ダサ!こんなの絶対着ない!」

途方に暮れる毎日 あの子を思いながら

僕はもう売れないな こんなにボロいからな

もう一度だけ 大事に着られたいな

「このTシャツもう売れない、明日もう捨てちゃいな」

僕の人生も終わり すでに閉店間際

さよなら、するとそこにとある青年が来た

「まだ空いてますか?ちょとだけ見ますね

なんだろうこのTシャツ?なんかめっちゃイカすね

3点で150円?マジお得すぎ!

すごく好き 色も柄もサイズも全て僕向き!」

彼は面白い ヘアスタイルをしていた

変わり者同士で なんか僕ら似ていた

気づいたらもう帰り道に僕を着ていた

なんだか今日の夕日は いつもより綺麗だ

タンスの中の不人気もの

すごく古くてシミも多い

でもあじがある新品のより

彼の話聞いてみよう

タンスの中の不人気もの

すごく古くてシミも多い

でもあじがある新品のより

久しぶりに着てみよう

タンスの中の不人気もの

すごく古くてシミも多い

でもあじがある新品のより

彼の話聞いてみよう

タンスの中の不人気もの

すごく古くてシミも多い

でもあじがある新品のより

久しぶりに着てみよう

  • 作詞者

    Blumio

  • 作曲者

    Blumio

タンスの中の不人気者のジャケット写真

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    タンスの中の不人気者

    Blumio

BLUMIOのファンとのコラボアルバム"MINNANO UTA'z"の3rdシングル!
ファンから出たお題は「タンスの中の不人気者」。BLUMIOワールドへ引き込まれること間違いなし!とあるTシャツのライフストーリー!

アーティスト情報

  • Blumio

    ドイツ生まれドイツ育ちの逆輸入ラッパー。 2005年に「Meine Lielingsrapper(俺のお気に入りのラッパー)」という楽曲でドイツでデビュー。12人のラッパーの特徴を掴んだ楽曲が話題となり、2009年に発表したシングル「Hey Mr.Nazi」というネオ・ナチとの対話を試みた楽曲が評判となり、YouTubeで1700万再生という大ヒットとなる。 その後も精力的に活動を続け、ドイツで通算5枚のアルバムをリリースし、2016年には、両親のふるさとである日本に活動拠点を移す。 2018年に日本デビューミニアルバム「でも」をリリース。 2020年にはYouTubeにて日本のラップシーンの大物の声とリリックを真似た楽曲「ラッパーものまね」と有名ユーチューバーブライアンへ向けた早口ラップ「ブライアンへ」をアップし両者100万回再生を超え、国内でも注目を集めている。

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