せかいのせなか (feat. Chori)のジャケット写真

歌詞

せかいのせなか (feat. Chori)

名不synchroniz

名)

枯れはてた世界からこぼれ落ちて丸まる

丸の中でまるで氷のように固まる

いじらしく回る星が語る柔らかく

光景あたたまるひとときが輝く

裏も表も忌憚なく本当の表情

無我を殺せど血が騒ぐ混沌と衝動

背負った喜怒哀楽の数限りなく

悠久に眺められてきたせかいのせなか

C)

この街に遍在する韜晦や衒いの出方

助からないとおもっても助かっていることばの数々

枯山水を描けるまで何ツイート

頬で触れてみるとすこしだけ熱いよ

ついぞ届かなかったうつくしいその背骨

でもね、旗を立てたなら丘の上で手を振れ

SNSは的確じゃない、ただ敵がいる訳じゃない

衝動のショートストーリー、つなぐロードムービー

名)

ほとほと性懲る用心

義務と責任つかむ今日の数字

誰でもなく誰とでもある

誰かしらの呟きに翻弄されてみよう

C)

オート、リモートではない京都の同志

積み上げたものなど所詮バベル どこへ帰る?

誰とでもあって誰でもない句読点の向こう側へ

本当のことだけ落とし抱きしめる日常

名)

不器用ながらも堂々と向き合う

堕落との背中合わせすくむ体ふるわせ

激情の渦から壊れかけた真実

縫い合わせる言の葉芯に紡ぐ

苦痛と踊る苦悩が奏でる

旋律の描写で現実の評価

我々の疑問は鉛筆の芯が

高ぶるほどに深く生み出すんだ

C)

堂々巡りの頂上、出口まで

はなればなれでも自分のくちびるで語れ

崩れ落ちそうな鉄塔、口蓋破裂音

越境するせかいのせなかからここではないどこか

鉛筆やペンシルが描き出す現実

誰でもいっぺん生きていっぺん死ぬだけ

自由、権利、資格より十全にひらく感じ方

漢字カタカナひらがなのなかで息吹けパンチライン

名)

大したことの成すか成さないか

どうだっていいからもっと話さないか?

C)

マイクは離さないがそこにいるのはあなたじゃないか

歩だってアンダンテで三段目に入れば金と変わる

名)

生きていくためにそこにヒントがある

解りやすく変わりやすい景色にピントが合う

C)

韻とはちがう角度から世界を狙うシャッターチャンス

未来とおれらのせなかを追いながらまたバウンス、バウンス

名)

音と言葉のダンスアナウンスの産物

せなかで語る過去と現在のバランス

C)

誰もがみな誰かに語られた片割れだ

天秤を傾けながら酔わず戸惑わず進め

名)

安らぎの片鱗を見たその道が暗くとも

苦楽共にした愛すべき道しるべに続け

C)

ひとりひとりそれぞれに抱くバイブスやトーン

なんでもない今日も橋頭堡でありマイルストーン

名)

愛する音と対する者とが貪る退屈を

這いつくばるこの星と世界の背中

その抑揚に戸惑う愚か者の足取りが

堪らなく五月蝿くて催した真意

真に大切なものほど壊れやすいのに

いまだ使い古された言葉を投げ合う

掲げ合う信念の交差線

移ろいで消えてく虚との境界線

C)

選ばれたわけじゃない背中、骨格、内臓

街灯のライト、愛とはなるべく遠い場所で会おう

かたまったまま頭身体ハクナマタタまたたくまに

あなたからあたらしいひとへ繋ぎ

振り下ろされた木刀がいま墨東奇譚

かふうを待ちながら歩く、泳ぐ、溺れる

ぼくのようになるなよと告げた後輩への抑揚

しかし、まだ立ってるぞ、still standin' in da bog yo

名)

降りしきる雨の中で揺れるろうそくの炎

照りつける日射しに震える盲目の鼓動

吹き抜ける風の中で笑う慟哭の模様

柔らかな月明かりに透ける今日僕も嘯こう

硬く結ばれた今宵のこの覚悟は

愚直なまでに言葉に頼り託そうか

何を言おうがなんと言われようが

ちゃんと昨日が感動に枯れそうだ

せかいのせなかは何も語らないのに…

せかいのせなかは相も変わらない折…

人知れず繰り返し綴った大人達

名不とチョリから贈る言葉達

錯綜 虚偽 形屠るその形

  • 作詞

    名不synchroniz, Chori

  • 作曲

    名不synchroniz

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    せかいのせなか (feat. Chori)

    名不synchroniz

2024年8月20日、40歳という若さで急遽この世を去った詩人でありラッパーでもあるChori(チョリ)。
彼とはもう20年以上の付き合いで地元京都では数少ないお互いに認め合える本当のマイメンであった
そんなChoriと数年前に作った互いの真骨頂を引き出し合うポエトリーの掛け合い楽曲
文学性に優れ、彼とだからこそ遺憾なく発揮される哲学と美学、調和を生む言葉は全てに反抗的で全てを優しく包み込む。
親愛なる友人チョリ、安らかに…
この曲は永遠に鳴り続ける。

アーティスト情報

  • 名不synchroniz

    【Activity&Discography】 "名不synchroniz"(なふしんくろないず) 京都生まれ京都育ちのラッパー、ポエトリーリーダー。 1981年3月8日生まれ 1997年から音楽活動を開始、様々なユニットやクルーで活動し 2004年頃から地元京都だけではなく全国各地で精力的にライブ活動を続け 2007年頃からソロマイカー "名不synchroniz" として本格的に始動。 2009年1月 1st.アルバム「ヒビノネイロ」 全13曲収録 を6J1M RECORDSから公式にCDをリリース、全国流通。 この作品が全くの無名アーティストの1st.アルバムでありながらも渋谷タワーレコード他、全国各地のタワーレコードやHMVなどのショップでレコメンド、展開される。 2011年~ 約8年間の間、ライブ活動を休止。(発表はされていないが制作は続けていた) そして1stアルバム発売から10年 2019年1月 後のGADORO「ハジマリ」等、数々の有名アーティストのトラックを提供している Ikipedia との ユニット"MUSA(ムーサ)"として 1st.シングル「古今等在」 を配信リリースし、 続けざまに古くからの友人でもある 東京を拠点に様々なシーンで活躍している福島の盟友、 狐火 を客演に迎えた楽曲を収録した5曲入りの 1st.EP「KAKERA」 を配信リリース。 2020年11月 音楽プロデューサー、トラックメイカー、エンジニアとして多才な才能で多くの有名アーティストから支持を得ている PIANO FLAVA プロデュースで 名不synchronizとしては約12年ぶりとなる 2nd.アルバム「21グラム」 を配信リリース。 このアルバムには地元京都の後輩でもありマイメンでもある、全国で活躍している YAMAO THE 12 や、浅からぬ縁で繋がっている岡山の同志 サイコ口(甘葉&ZALAR) を客演に迎えた楽曲等を収録した全15曲。 2022年3月 自身の誕生日に 客演楽曲をメインとした6曲収録の 2nd.EP「SEEK LIFE」 を配信リリース。 これには自身がラッパーを志したきっかけと言ってもいい憧れのラッパーの1人でもある、 YOSHI(餓鬼レンジャー) を始め、埼玉の詩人兼ラッパーという顔を持つ天才 空廻 、岡山の若手ラッパーの中でも一際光る才能を放つ 脱兎 、公私ともに交遊深いサイコ口からマイメン 甘葉 (ZALARは他曲でスクラッチで参加) 、鹿児島を拠点にギターの弾き語りで活動している女性シンガーソングライター fu-chan 等、豪華かつカラフルな客演陣を迎えた作品。 サブミットなしでiTunes Storeの日本語ラップアルバム部門25位(TOP50)にチャートインを果たす。 2023年4月30日 親交深いトラックメイカー369beatsプロデュースによる 3rd アルバム "Regnbogi(レグンボギ)" デジタルリリース。 2024年9月1日 4th アルバムとなる"イマムカシナナシ"(全8曲)をデジタルリリース。 今作品で初となる全曲がソロ且つ、全曲異なるトラックメイカー8人をプロデューサーとして迎え日本語のみで構成されたラップ、ポエトリーで 自身の四半世紀の音楽活動にまた新たな挑戦を試み、 新たな境地へと進み続ける。 そのリリックとライム&フロウは 長年のキャリアに裏打ちされた唯一無二の詩的世界観を備え、 他を圧倒するボキャブラリーで中毒性の高い音楽を生み出す孤高のリリシスト。

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    名不synchronizの他のリリース
  • Chori

Project MUSA Records

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