歌詞

逆風に散る花弁

衰弱する身体に迫る

節操も甲斐も無い

そんな私が嫌いだ

押し潰されず耐える

儚さ弱さを受け入れて

もう此処には居ない

貴方をただ想う

木の陰に寄り添う快晴造られた花

萌える葉桜にも冬の跡が残る

剥がれ落ちる外殻を一つづつ集め拭う

それを繰り返す誰も居ない渚

土砂降りの雨が壊した街

砂の城は波に消えた

惜しくもあるが旅は終わって

その全てが美しく見えた

覚めた夢その後に何が残る？

線を引くだけじゃ何も愛せない

在るが儘でも浮かぶココロに抗う

その醜さを笑え灰色の悪魔

水面に映る陽も無い

嘘の誓いは跳ねずに沈む

咲いた花は歪んだ

風の音だけを知る

漁火が遠く揺らぐ

荼毘に付され地に還る最期

明け方の走馬灯

貴方の横顔を視た

止まらずに過ぎた戻ることは無い

不条理の連鎖に苛立つ間も無い

我が儘であろうとする強さがあれば

僕は愛を知ることが出来るか？

本当の愛を知ることが出来るか？

水底に根を張ったあの輪郭は無い

目を挙げる朝幽霊の吐いた息

紡ぐ言葉に泣いた灰色の悪魔

今を生きると叫ぶ地に足を付けた

もう此処に居ないのは私だ