独白のジャケット写真

歌詞

あの頃

扇芝智也

深く 息を呑む速さで

目の前を通り過ぎた 何か

ズイズイ 潜るように 入っていく

見覚えのある 錆びれた街へ

町工場の轟音が

耳の奥にへばりつく

思い出して あの日

君は何て言ったの

シャベルは構わず

時間ごと掻き上げる

手を取って踊りましょう

荒れ果てた砂場の海で

互いに生まれるまでの頃とは

どうでしょう

どうでしょうか?

立ち止まる トンネルの真ん中

あの子の笑い声が走る

私の想う暮らしの中に

渦巻いて枕元に沈む

重なって潜りましょう

海の底 落ちて見る夢

無邪気に叫びたかった頃とは

どうでしょう

あるでしょうか?

明け方

きっと僕は

きっと 手紙を書くと思います

手を取って踊りましょう

荒れ果てた砂場の海で

互いに生まれるまでの頃とは

どうでしょう

どうでしょうか?

  • 作詞

    扇芝智也

  • 作曲

    扇芝智也

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大阪を拠点とするアーティストの扇芝智也が3作目となるニューアルバム『独白』を6月24日にリリース。
2年ぶりとなる今作は、前作『凹』『凸』同様、全曲1発録りで計8曲を収録。人や社会を田舎の小窓から除いたような”客観視”をテーマにした前作とは異なり、自身の幼少期から20代半ばまでの、身近な親族や友人の死、古き友人たちの過去の出来事、そして未来について、などを自身の視点からの”記憶”を描いた極めて個人的な作品テーマで構成されている。
レコーディングは豊田哲司をエンジニアに迎え、自身が大阪で経営するLive-art-bar MagaYuraのライブスペースで行った。真向かいに走る電車の音など環境音を敢えて取り込み、偶発性への期待と自身も社会に溶け込む一員であるという表現も加えて制作した。

アーティスト情報

  • 扇芝智也

    大阪在住。リゾネーターギターを手にソウルフォークを唄う。 2018年から活動開始。 2021年11月に8曲入りフルアルバム『凹』『凸』を同時リリース。 生活に根ざす思いや儚さを異国感のある音とメロディに追求する。 また、日本の大阪にあるアートと音楽のライブBAR"Live-art-bar MagaYura"の店主としての顔を持つ。表現全てにおけるアーティストが育つ場を目指す。

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