歌詞

蝉の声をなぞるように

君は麦わらをくるくると

風がシャツの裾を撫でて

時間だけが置いていかれた

見えないままの気持ちを

置き忘れてきた気がしてた

あの日君とすれ違った

確かに笑った気がした

名前も知らない記憶が

今胸に踊るよ

手のひらに残る日焼けあと

君がふいに触れた午後

わざとらしいほど青い空

嘘も真実も溶けていた

季節は戻らないのに

まだ君を待っている

あの日まばゆい風の中

ふたり名前も持たずいた

触れられそうで消えていく

幻が胸に咲いている

夏の妖精は消えたけど

心にまだ踊ってる