

お茶を一杯
今日も今日とて
破顔の人よ
茶を一杯所望す
甘露の一杯、喉を潤す
ワシの座る場所居る人よ
声掛けつれば どうぞと譲る
破顔の人よ気づかぬな
それがワシの醍醐味よ
ぬらりくらりと居座りて
茶、飯、テレビも見てつかわす
誰もワシを追い出せぬ
だって誰も気づいてはおらぬから
連日たる 常の如き
湯気立つ椀 目の前に
血縁の如く居座りて
主人(あるじ)面して 膳囲む
ふとした拍子に目が合えば
「あれ?」と揺らぐその表情
瞬きさすればまた破顔
これだから人の世の茶は美味い
ぬらりくらりと馴染みきり
名問われず 飯、時、喰う
違和などとうに溶け落ちて
“当たり前”だけが残るのよ
思い出せぬだろう?最初の日を
ワシは最初(はじめ)から居たのだから
さて次はどこの家へ行こうか
戸くぐるなく ただ居るだけ
湯呑一つで座を占める
笑顔一つで座は開く
気づいた時には もう遅い
「前から居ったが?」
「お茶をもう一杯」
「お茶をもう一杯」
- 作詞者
灯水
- 作曲者
灯水
- プロデューサー
灯水
- その他の楽器
灯水

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ぬらりひょん-いつから、居た?
灯水
アーティスト情報
灯水
妖の音を記録する者。 揺れる感情や認識の歪みの中から生まれる存在を、和の音と声で描く。 それは過去のものではない。 今この瞬間にも形を変えながら現代に潜んでいる。 その中には、失われた記憶や過去の思い出を語るものも存在する。 ジャンルに縛られないサウンドで、その境界を音楽として可視化する。
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