Lyric

ゆらめく炎に照らされて

甘くて苦い影が踊る

誰かが置き去った噂だけ

世界は静かに囁いてる

奪い合う手のひらに宿る

まばゆい幻を追って

満たされぬ欲望の渦が

誰かを傷つけ 誰かを満たす

この美しさに囚われて

奪い奪われて堕ちてゆく

争いの果てに やっと気付く

手にしたものはただの空

光に焦がれて闇を抱く

罪なき顔して夢を喰む

手に入れた者が泣いている

祝福はいつも嘘をつく

数多の瞳に映されて

美しいほどに禍々しい

名前をつけて手懐けても

愛されるほどに傷が増える

その輝きに惑わされ

いつしか僕らは何を失くした？

奪った笑顔は また誰かの

涙に変わり巡りゆく

光に焦がれて闇を抱く

無垢な願いさえ汚れてく

手放せないまま泣いている

望んだ世界は嘘だった

君が憧れた煌めきは

刹那の夢か それとも呪い？

終わりなき問いに囚われて

行き場をなくした孤独な旅人

光を求めて影に堕ちる

幸せの影はすぐに消え

奪われた者が笑ってる

全ての栄光は嘘だった

ゆらめく炎が燃え尽きて

残された灰に指を這わす

誰もが恐れて 誰もが望む

美しい嘘を抱いて眠る