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「銀河鉄道の夜」投影黒曜石mix

君の鏡の美しさに落ち
堕ちるたびに砕けるよにそれを汚し
死にそうな夜を重ねる闇
同じ音だけが繰り返され
逢えない夜星がふえる
軋む瀕死の線路
廻る軌道カーブ火花波飛沫
原石削る粉雪の輝き
銀河鉄道桜吹雪は
黒曜石の鏡に映し出され
火山の中で生まれた僕を
どこまでも遠く
運ぶって
約束してくれた

同じ汽車に乗っているんだよ?
どうして窓の外
現実(リアル)を超えるための化学式ばかり眺めてるの?
覗き込む瞳その奥に凍る涙
写すたびに僕は涙
君はうつむいてまた眠りにつく
今目の前目尻に一粒宝玉の鏡
夢の中でだけそれが流せるなら
君の涙に生まれ変わる秘儀
銀河の果てで
手に入れてみせると
今日も死にそうに愉しい毎日に挑む
それが僕の生きることだった
君だけが僕の過剰を熟知する愛
過激な風微風にはなれないけど

「嵐が好き」って
君が笑って……

どこまでも一緒だよカンパネルラ
絶対に君のことを離さない
たとえ言葉が通じなくても
君に僕のことなど見えなくても
絶対に君を
祭りの夜に
落としたりしない

  *

信じてくれてありがとうジョバンニ
僕たちが鏡なら
君のその歌は誰の歌なの?
一緒に開いた図鑑、覚えてる?
一緒に開くページのような毎日
同じ感想で結ばれた指輪のような
君の心が大好きだった
その気持ちとずっと永遠に旅するだけ
だから泣かなくていいんだよジョバンニ
僕はもうここで魔法使い
君は綺麗な声呪文を唱える杖
いつも支えてくれてありがとう
君の涙の熱は日差し
彩のない虚無の大空の兆し
たったひとつ浮かんだ太陽

  *

カムパネルラ月にならないで
満ちたり欠けたり白くゆれないで
物語を結末から読むみたいに
世界の意味を
「今」を破くよにめくりつづけないで
急いでここから遠ざからないで
解離しないで離れていかないで
「行かないで」って何度も言わせないで
加速する必要なんてないんだよ僕らは
暴走する銀河鉄道は
影の壁を破壊して突き進む
向かい風の爆音熱源に換える黒い龍
とまってしまうくらいゆっくりと
ふたりの図鑑照らし合わせたいだけ

  *

昨日ニュースが届いたんだ
紀元前八千年前の太古の最初の鏡
黒曜石でできた火山の麓の産物
とてもきれいに写し出せる化石
僕はそれを持って世界中を旅する風
この宇宙にある全部をね、
映し出すことに夢中なんだ
きっとそれが叶えば
僕は大空に進化できるから
どんな嘘も罪も全部見つめてやる
悪魔になることも怖くないんだ
人間になりたいだけなんだから
恋の鏡に依存する世に

  *

悲しいことを言わないでカムパネルラ
僕たちが人間に生まれた意味を否定するニュースなんていらない
僕は僕であり君は君であることを僕は愛するだけ
人間が秘密でありどこまでいっても秘密になれないことをここで愛するだけ
僕が君でないことを永遠に愛するだけ
謎が深まり進化することを愛しているだけなのに
答えの中に
逃げ込もうとしないで

  *

あーあ
本当はきっと何もかももうどうでもいい
生まれた時から既にどうでもいい
人生に意味がないことがずっと怖くて
生まれた時からずっと怖くて意味を探し続けた
だからたくさん勉強したんだ
だから何でも試してみたんだ
だから頭が良くなりすぎちゃったのかも

てへ

でも大丈夫だよ気が狂うことはないから
どこまでも理性で深い闇を照らせるから
それを悲しいだなんて思わないでジョバンニ
君はどこまでも美しく広がる夜空のように
その翼が純粋で心地いい
だから僕はどこまでもいけたんだよ
それを悲しいだなんて言わないで

「人間には二種類にしかない
『いい人』と『かわいそうな人』」

君の鏡で僕を裁かないで

  *

答えを出すたび進化する数式?
悟ることにこだわりつづけるのに?
カラダを禅問答に移し変えないで!
答えもなく君のことを愛してる
君のことを単純に愛している
君への愛説明し尽くせる自信はあるけど
説明自体が君に捧ぐ愛じゃない
いつかそれが伝わるまで
僕は闇を破壊する銀河鉄道
君の心ブラックホールを熱源に
どこまでも重さを抱きしめてみせるから
僕は世界の美しさをずっと伝えるホワイトホール
君の前でだけ咲く嵐の白夜

  *

そうだよ
どこかで気付いていたんでしょ?
気付かないように走りつづけて来たんでしょ?

僕たちふたり
目の前にいながら
同じボックス席向き合っているのに

違う銀河鉄道に居て

それはフェイクなコピペで

線路だってパラレル
一緒の道でもなくて

どこまでも平行線

交わることだけ夢見て

闇の中列車別々に暴走させながら
小説にでもしなきゃ伝えようのない現実みたいに
ニュースにならなきゃ知らせることのできない悲しみみたいに僕ら
車輪を線路で削った火花の悲鳴でしか
「ここにいます」って伝えることさえできない

それを「綺麗」って

君だけが言うから


僕は永遠に、


死ねなくなって……

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