Lyric

ありふれた時間の中で 二つ影が重なる桜並木

フッと香る冬の残り香 空の声が少し寂しそうで

どうして春ってやつは

夏が終わる時も来てくれないの？

涙枯らした足音が今

朝日を浴びることに慣れたのに

明日また会えるかな

交わしたはずのない小さな約束

君と過ごせたら どんなに良かったかなんて

もう何度も忘れようとしたけど君の笑い方

鼓膜の奥 しがみついて離れない

ありふれた言葉の中で この想いを伝える術がないと

こうしてまた同じ過ちを いくつ重ねればいいんだろうか

どうしてあの時僕は 大事なもの選べなかったのだろう

忘れたものを忘れてしまう

それならもうゴミ箱に詰め込もう

明日まだ間に合うか

話したはずのない小さな嘘を

君に伝えたい どこにもない影を追い続け

何度も忘れようとしたけど君の横顔が

瞼の奥張り付いて離れない

会いたいと気付いた

二人でよく見てた桜の下で

「泣かないで」と笑顔の君がそう呟く

きっとまた思い出す

もう悲しまない僕らの日々を

君が残してくれた言葉と時間を抱きしめる

何度も叫びたい

今度こそ君に届くかな

胸の奥から飛び出した言葉たち

君のことが好きだ