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ハワイを代表するピアニスト、レネ・パウロのピアノと、サンディーのボーカル、これ以上ないぜいたくなコラボレーションを、久保田麻琴がプロデュースしたラウンジ・ミュージック・アルバムがついにデジタルリリース。
レネ・パウロは1929年、ハワイ・オアフ島生まれのピアニスト。ピアニストとして、80年近くワイキキを中心ラウンジ・ピアニストとして演奏、長きに渡り、活躍してきた。2023年、92歳没。
ホテルのバーラウンジを感じさせる、緩やかで流れるようなピアノアレンジにのせて、サンディーのゆったりとした南国を感じるボーカルが際立つ、ハワイの海、空、風、匂いが立ちのぼってくるような、まさに至福の一枚。
おなじみの「Blue Hawai'i」や「蘇州夜曲」に、フランクシナトラがヒットをとばした「I've Got You Under My Skin」、ハワイアンのスタンダードナンバーに、フィリピン民謡の「Dahil Sa Iyo」、IZのアルバムから「Kainoa」など、1999年にリリースされた今アルバムは、今聴いても色褪せることのない、絶品のアルバム。
ハワイアンのトラディショナルナンバー「Lei Aloha, Lei Makamae」は、伝説のハワイアン・ミュージシャン、Gabby Pahinuiを父に持つ、Martin Pahinuiがボーカルで参加。やさしく包み込みようなあたたかいボーカルを披露している。2017年、65歳没。
今は亡き、才能豊かなハワイのミュージシャン達が参加したこのアルバムは、今となっては貴重な録音物に違いない。
1976年「サンディー」名義の初シングル「グッドバイ・モーニング」で第7回世界歌謡祭のグランプリと最優秀歌唱賞を受賞し、シンガーとしてのキャリアをスタートさせ、1980年には、YMOの細野晴臣プロデュースのアルバムを日英でリリース。その後、サンディー&ザ・サンセッツを結成し、ヨーロッパやオーストラリアでツアーを敢行。全英のメジャー音楽誌の表紙を飾り、英MME誌での高評価、シングル「スティッキー・ミュージック」が豪チャート各地で1位になる等、世界に通用する日本のアーティストとして数々の記録を残す。 1990年にはシンガポールのディック・リーのプロデュース・アルバム『マーシー』でソロ活動を再開。戦前の歌謡曲からハワイアン、アジアやブラジルの音楽を前向きに吸収し解釈した独自のスタイルは、当時、日本で巻き起こったワールドミュージック・ブームの先駆者となる。1996年からは、自らのバックグランドであるハワイ音楽のアルバム制作も続け、自身のフラスタジオを設立し、現在800名の門下生を育てている。2005年に数々の修行が認められ、フラ・カルチャーを伝導する最高位である「ウニキ・クム・フラ」の称号をハワイの先人達から授かる。 セリーヌ・ディオンの最新DVD(Celine Dion Through the Eyes of the World)では、サンディーのオリジナル曲「Watashi」をセリーヌ自身が日本語で歌っている。Fuji Rock Festivalに出演時には大好評を博す。 常にシンガーとしてのオリジナルアルバムも積極的にセルフプロデュース、唯一無二のアーティストとして活動と進化を続けている。
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