

ああ、まだ覚えているのは
あの茹だるような夏のせいだ
そうしていつも悔やんでばっかで 何も変わらない
そんな僕をどうか許してと ぽつり呟いた
きっといつか叶うって がむしゃらに走っていたつもりで
本当はただ なんでもない時間が愛しくて
何の前触れもなく終わったそれは 意外に呆気なかったなと
僕じゃどうすることも出来ずに
最低だ ただ見てるだけだった
伸ばした手をすり抜けていく夏よ
まだ終わらないでと叫んだ
声は空に吸い込まれ消えていった あの熱と共に
今日も駅の改札前に いつもの時間で
それから何しようか 電車に揺られ思いふける
それに夢中な僕はまだ気づかないでいた
もう隣には誰もいないこと
そうやって何度寝過ごして来たの 分からなくなる程
それだけ鈍感なんだ 察せるほど冴えてはないんだよ
「ごめんね」のひと言さえも 頭の中だけでこだまして
どうしようもないな そんな僕なんか
大嫌いだ こんな青空なんか
いくら手を伸ばしたところで遠くて
まだ眩しいなとかぼやいて
いつまでそれを見ないふりして 耳を塞いで泣いてるんだ
もう鳴ることの無い 携帯のベル
大事に抱え込んだって
そんな事はもう分かってんだ こんな事に意味はないと
おやすみの時間は疾うに 過ぎていく時間と共に
全部泡となって消えていく
それはまるで最初から無かったものと見紛う
最低だ こんなこともう止めよう
いい加減 夏を忘れたらどうだ
最低だなんてさ 言ったところで
両手からこぼれ落ちた時間はもう無いんだ
今更気づいたの 遅いよ
大人になれないんだ ずっと覚めぬ夢の中
大嫌いだよ どうしようも無い僕が
見た夢なんて結局 滑稽な幻想だ
ああ、もう起きなくちゃ それじゃ
次、会う時は もうちょっとマシになって会いに来るから
- Lyricist
Umausagi
- Composer
Umausagi
- Producer
Umausagi
- Graphic Design
Takuya Shin
- Guitar
Umausagi
- Programming
Umausagi

Listen to That glow still remains (feat. IA) by Umausagi
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