歌詞

「お金がなくても美味しくご飯を食べれる人がいいらしいよ」

と君は　小さな出窓にプチトマトの苗を置いていた

「そんなところじゃ多分育たないんじゃない？」と言いかけて

そうだ僕はまだ

君について知らないことばっかだ

ある日たくさんのぬいぐるみにむかって

何か話したり笑ったりしてる君を見てしまった

君はバツが悪そうな顔して　少し寂しそうに笑って僕を見た

君のその目の中に僕はちゃんと映っているのかい？

ぬいぐるみたちに何を話してたの？

僕は少し寂しくなったんだよ

出窓のプチトマトはまだ蕾のままだ

「びっくりしたよね？ごめんね、困らせて」そう言うと君は

１つのぬいぐるみ持っても僕のところにトコトコとやってきた

「わたし怖かったの、大切なものが増えてくこと。

全部を同じくらい大切にできなきゃいけない気がして」

「おかしいかもしれないけどね、

昔からぬいぐるみに向かって話しかけちゃうクセがあるの。

さっきはね、早く2人のプチトマトがなるといいなって話していたんだ」

君のその目に浮かぶ涙に僕が映ってて

気がつけば君とぬいぐるみをギュッと抱きしめていたんだ

出窓のプチトマトは

奇跡みたいだ　花が咲いてる

「だけどね、わたしね、本当に大切な気持ちに気づいたの。

こんなわたしをさらけ出せるの、あなたの前なら。

わたしの大切なことを同じように　大切にしてくれるあなただから」

君のその目の中に　僕とぬいぐるみとプチトマト

「これからはぬいぐるみと話すときに僕も誘ってほしいな」

出窓のプチトマトは今日も

花をつけるばかりだけれど

それでも毎日の2人の

大切なこと