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目に見えない不安に世界が包まれ、立ち止まることを余儀なくされた時代。
現代空白理論の新たな試みであるインストゥルメンタルアルバム”現代交響曲 第1番 幕開け”では、そんな暗闇の中から、再び光のある場所へと歩き出すまでの心の軌跡を音で描いた作品です。
幕開けとなるM.1 「夜明けの煌めき」では、抑うつや思考の迷走、身体が動かなくなる感覚といった内面の闇を、ノイズやダークなサウンドで描写しながら、休息とともに少しずつ訪れる心の回復、そして未来を恐れず“今”を生きられるようになるまでの過程を、オーケストラの厚みと明るいファンファーレで表現しています。
それはコロナ禍という時代の記録であると同時に、一人の人間が再生していく物語でもあります。
続くM.2 「ノスタルジア」は、ふと愛おしく思い出した故郷の風景がモチーフの楽曲です。
夕暮れの中、自然に包まれながら歩いた帰り道の記憶を、ピアノとバイオリンの穏やかなダイナミクスで描き、静かで優しく、それでいて雄大な情景が広がります。
M.3 「もう一度」では、会えなくなってしまった人への想いを、オーボエとイングリッシュホルンの対話で表現します。
互いを想いながらも距離のある心、そして時間が経った今だからこそ抱ける、穏やかな懐かしさが静かに響きます。
そして終章M.4 「自由への旅路」では、内に溜め込んだエネルギーが動き出し、過去と決別しながら新しい世界へ踏み出す姿を描写しています。
重厚なストリングス、跳ねるバイオリン、金管の雄大な旋律、そして高揚感あふれるEDMパートへと展開し、未来へ突き進む解放感を力強く鳴らします。
全4曲を通して描かれるのは、暗闇から光へ、停滞から前進へと向かう新たな人生の幕開け。
言葉を持たない音だからこそ、それぞれの記憶や感情に静かに寄り添い、聴く人自身の物語として響く一枚です。
あちお(Vo)、黒川遼(作曲・編曲)、UKI(作詞)の3名で構成されるグループ。 2021年から作曲活動をしていた黒川遼(Kurokawa Haruka)とUKIが、2022年からあちおをVoとして迎えて結成。