(HED)

長らく放置されてきたポーティスヘッドへ日本からの回答。

扇情的なRina Qによる歌と、冷徹なビートと浮遊するメロディを生み出す10の織りなすサウンドは、トリップ・ホップ〜ポスト・ロックというジャンルの海をゆったりと横断する。
2022年に生まれた耳を澄ますべき4つの夜。

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1. MAKKY
2. UNIKORN
3. RICERICECLUB
4. CHAGEASS

東京都内で活動するバンド“MORASTOCISUM - もらすとしずむ（以下もらすとしずむ）”の初音源となる1st ep『(HED)』。アルバムタイトルは“higher education”高等教育の略称であり、US出身のミクスチャーバンドの名称とも類似するが、（記号）でしかなく特に意味を持たせていない。90年代を青春として生き抜いてきた“もらすとしずむ”の音楽的な残滓として表層化している。

ミックス、およびマスタリング・エンジニアに気鋭のトラックメーカーO.N.O（THA BLUE HERB）、冒頭の楽曲「MAKKY」ではピアノとアレンジに日本のポスト・クラシカル音楽を代表するバンドAnoiceのピアニストYuki MurataとギタリストでありコンポーザーのTakahiro Kidoを迎えて制作。

尚、4曲中3曲が楽曲の歌いはじめが（アタマ）および（アタマを言い換えた言葉）となっており、ジャムセッションで出来上がった作品ではなく、全てがアタマの中だけで鳴っていた音と響いた言葉を再現した内容として組み上げられた作品である。