丁酉目録のジャケット写真

歌詞

陸の孤島

桶田知道

子供達が描く故郷はベタ塗りのグリーン

香る吐息はカーマイン 焦げ付くように

山並みを背に廃っていく豊かな暮らし

夕影が壁を這う 錆び付くように

浅瀬に浸した素足持ち上げて

陽に光らせながら待ってた

それは終バスが来るまでの話

陸の孤島が海に沈めば

赤い目のタペータムに照らされ

シャクなメジナが泡を吹く

陸の孤島が地図から消えたら

誰と誰がどれほど思い出せるだろう

大人達が踵揃えて刻んだリズム

「盆あたりには帰る。踊りはキャンセル。」

山並みを背に覆ったような豊かな暮らし

皮下脂肪で腹這う 素敵な未来

キャンバス埋めるほどの文字は書かない

書く必要もない幸せ

それは終バスが来るまでの話

陸の孤島が海に沈めば

マレットの群れがうねり渦巻く

目眩くようなマリンスノウ

陸の孤島が地図から消えたら

誰と誰がどれほど

陸の孤島が地図から消えたら

誰と誰がどれほど思い出せるだろう

  • 作詞

    桶田知道

  • 作曲

    桶田知道

丁酉目録のジャケット写真

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CD版発売日:2017年6月14日

「陸の孤島の電子歌謡」と銘打った本作は、桶田自身の80〜90年代におけるフェイバリットを包括したサウンドとなっている。かつワンマンプロジェクトらしく、作詞作曲はもちろん、編曲・録音、更にはジャケットデザインまでも自宅で製作したという徹底したワンマン(≠孤軍奮闘)っぷりには、ほんのちょっぴり切なさも感じる。全9曲、うち6曲のヴォーカリストとしていえもとめぐみ(ウワノソラ)が参加。

アーティスト情報

  • 桶田知道

    桶田知道(おけた・ともみち) 1991年4月27日生 奈良県出身・在住 音楽家 2012年、大学在学中にバンド「ウワノソラ」結成に参加。 活動の傍ら、2017年6月に自身ソロ名義で1stアルバム【丁酉目録】をリリース。 同年8月よりソロ活動へ転身、自主レーベル「考槃堂」を設立。 2018年5月に2ndアルバム【秉燭譚】をリリース。 2019年12月【NOTO】プロデュース・リリース。

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