Lyric

淡い色　の風が吹いている

うららかな陽のなか

ひらり　花びらが　目の前を通り過ぎ

どこか遠くへと　旅立てていいなと　ぼんやり眺めている

この場所から　はやく消えたい

またなにか起こる前に

"ゆうれい"の渾名も　下駄箱にない靴も

忘れたいから

花散らしの風よ　わたしも散らして

今この場所に立つ　ものなどなかったように

跡形もなく散る　さくらの木のように

わたしも消えさせて

楽しい出来事も　ちゃんとあったはずなのに

どれも色褪せている

思い出したくない　ことなんか忘れて ただ

心から笑いたい

だけなんだ　わたしの気持ち

抱えたまま強くなるよ　だから

いま向き合うよ

花散らしの風よ　わたしも散らして

来年の春には　あたらしい花を

また咲き誇らせる　さくらの木のように

わたしも変わらせて

ひらひら　さくら舞う

花びら　消えていく

この木と　いつの日か

かならず　ここでまた