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夏の風のように爽やかでありながら、胸の奥に静かに沁み込む切なさを纏ったシンセポップの楽曲である。
軽やかなシンセサイザーのアルペジオが、透明感のあるメロディラインを支え、聴く者をまるで陽光の差し込む海辺へと誘う。
しかし、その明るさの背後には、失われた時間や取り戻せない思い出を想起させる淡い陰影が忍んでいる。ビートは軽快で踊れるリズムを刻みつつも、どこか儚げで、心に余韻を残す響きを持っている。ヴォーカルは柔らかく透き通り、切なさを含んだフレーズを淡々と歌い上げ、リスナーの記憶をやさしく揺さぶる。
爽快感と哀愁が絶妙に同居するこの楽曲は、過ぎ去った季節のきらめきと、その裏に潜む寂しさを同時に思い起こさせる、忘れがたいシンセポップの一曲である。
ミュージシャン・小澤 司による音楽ユニット/バンド。 ロック、EDM、ドラムンベースから始まって、クラシック、フォーク、果ては演歌や浪曲に至るまで、ジャンルという概念に縛られない音楽性がその特徴。 またバンド名の由来はカフカの小説「シジフォスの神話」であり、自然主義小説のような退廃感と文学性ある歌詞も秀逸なものとなっている。
Amnesia Record