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冬の風が運んだ
白い記憶のかけらたち
石畳の片隅で
静かに寄り添い眠る
吹き溜まりはまるで
語られなかった恋の手紙
遠い鐘の音に耳を澄ませ
雪はそっと微笑む
春が来るその日まで。
昔、人は火を手に入れた。 やがて鉄を知り、空を飛び、 ついには星を見上げるまでになった。 だが―― 便利になった世界で、 人の心は少し迷っている。 地球は熱を帯び、 争いはまだ終わらず、 街の灯りの中で ひとり静かに生きる者もいる。 強くなることは出来た。 だが、優しくなることは まだ途中なのかもしれない。 いま人類に問われているのは、 どこまで行けるかじゃない。 どんな世界を残すのか。