許しが世界を変えたならのジャケット写真

歌詞

泥棒みたいな赦し

Kanon.

許しの話は いつも苦いね

胸の奥まで 指をさしこむ

大事にしまった 古い痛みを

ひとつ残らず さらう泥棒

なんで守ってるの そんな傷跡

やっと集めた 負けた日の証拠

噛みしめるほど 減らない損失

手放したら 私じゃなくなる気がして

ねぇ なんでそんなに 抱きしめてるの

錆びた恨みを 宝物みたいに

役に立つと 信じてきたから

こころの倉庫 鍵かけてたんだろう

でも 泥棒みたいな赦しが来ても

ほんとは 軽くなりたいだけでしょ

昔の侮辱 声まで覚えてる

裏切りの夜 匂いまで残ってる

思い出すたび 自分を守れる

そう言い聞かせて また積み上げる

失くした時間を 数えるたびに

まだ足りないと 増やす証言

その山の上 誰も褒めないのに

一人きりで 番人ぶってる

ねぇ なんでそんなに 抱きしめてるの

ひび割れた怒り 盾みたいに掲げ

役に立つと 信じてきたから

心拍よりも 先に反応する

でも 泥棒みたいな赦しが来ても

ほんとは 眠りたいだけでしょ

人は何のために 貯めこむんだろう

お金みたいに 増やせば楽になるって?

この重さだけが 生きた証なら

いっそ空っぽで 息してみてもいい

ねぇ なんでそんなに 抱きしめてるの

もう役目終えた 古い悲しみを

役に立つと 信じてたけれど

今の私を かすませていたんだね

泥棒みたいな赦しが肩を叩く

「もういいよ」って 囁いて消えてく

指をほどいて 倉庫をあけたら

思ったよりも 広い空き地

何も持たない この手の軽さを

ゆっくり 好きになれたらいいな

  • 作詞者

    Kanon.

  • 作曲者

    Kanon.

  • プロデューサー

    Kanon.

  • ボーカル

    Kanon.

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このアルバムは、
「許し」という言葉の奥にある本当の意味を問いかける作品です。

人は、傷ついたとき
怒りや悲しみを抱えたまま生きることもできる。
そしてその感情さえも、確かに“愛のかたち”のひとつ。

だけどもし、
そのすべてを手放すことができたなら——
世界の見え方は、どこまで変わるのだろう。

本作では、
復讐・罪悪感・被害者意識・執着といった
人の内側にあるリアルな感情をそのまま描きながら、

「許す」とは何か
「手放す」とはどういうことか
そして
「自分を解放する」とは何かを、音と言葉で辿っていきます。

優しさだけでは終わらない。
綺麗事にも逃げない。
それでも最後には、光へと向かっていく。

これは、誰かを許すためのアルバムじゃない。
自分自身を、自由にするためのアルバム。

アーティスト情報

  • Kanon.

    かのんは、“音霊”を届けるアーティスト。 日本の美しい情景、そして祈りの言葉を重ねて、作品を紡いでいる。 癒しではなく【 魂に届く振動 】としての音楽。 それは静かで、優しくて、でも確かな衝動。 伝えたいのは「自分の命に目覚める感覚」。 誰かの中に眠る“ほんとうの声”に、 魂の奥深くに届く音で構成。 そっと寄り添うための音。 現実世界で言葉にならなかった感情を、 祈りの波紋として音に託し、今ここに響かせる。 音が祈りとなり、誰かの心に届いたその瞬間、 “音霊”は完成する。

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