歌詞
ワンワンワンダラー
虻瀬犬, べちべる
夜を飾るネオンの帯
河になるクラクション
聞き取れないアナウンス
疲れ切った肩と足
うだる外とあまりに違う
強すぎるクーラーに晒され
古いバスの、狭いシートで
縮こまって、夜は更けて
おまけに昼食った屋台飯で
腹の調子もあまり良くないが
なぜか気分悪くなくて
楽しくて仕方がなくて
何が僕を待ってるのだろう
どんな奴に出会うのだろう
飽くなき探究心の犠牲になり放題!
ってほどまでまだ狂っちゃないけどあと一歩
底なき冒険心より果てなき世界
異国情緒にもっとうかされてみたい
バスは明日へ走る
国境の街へ行く
その時僕は
きっと少し体調わりい
沢山食って沢山吸って来て来れば良かったあ、なんて思う
いやどうだ?
この揺れ、あとクソくっせえ薫り、香り、カオリ、かほり、
顔……がなんかイッパイイッパイあんぞ!
(紡ぐ四つのヴェーダ)
山もなんかデッカイデッカイだぞお!
(凍てる世界の尾根)
コマケー旗もパタパッターはためいてるぞお(五色彩のタルチョー)
俺のバスはガッタガタ崖の上さ
あんな車であんた来んな!アンナプルナ
バカ!下車できねーぞ、バケモンがいんぞ、死んじゃうゾゥ
分かってラって、フラッと脳が?血が?足ンネーや
んあ、『足ンネー』はなんだ
ああ、食わんできたナンなんかァ
バスだか「たっけ~」だかオレだか、なんな?
一体ナンに酔ってんだかわかんねーや
おりゃーどーなったっていぃんだってえなんだ
あゝもお
悟りは知らぬが仏だ
アッパーにもダウナーにも優しく HO YO!
名も知らん奴にも YO HO!
飲んで呑んでだーまされ
あゝ
美し美し、亜細亜を遊泳!
飽くなき探究心の麻酔が効きオーライ?
バカ!そういうんじゃないって!
ただの観光犬だったはず
重なる冒険犬の引く転線が成す
網をもってまだ全貌見えない世界へ
平凡な自分は検疫で没収でどうぞ!
パスポートとビザ、そして魔法のステッキ持って
旅犬に大変身!今はケを忘れて
異国情緒にもっと酔わされてみたい
バスは明日へ走る
次はどこを目指す?
なんとかスタン?
シルクロードの端!(いいじゃん!)
悩む私を乗せて
バスは明日へ走る
車窓の闇にいつのまにか稜線を
描き始めた"明日"へと
ワンワンワンダラー!
ワンワンワンワンダラー!
- 作詞
虻瀬犬, べちべる
- 作曲
虻瀬犬, べちべる
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