Lyric

二人だけの不文律

果たさないで　何してる？

窓を打つ小雨が　まばらな拍手のよう

雑な降水確率

今日ばかりは　呆れたわ

胸を打つわたしを　あなたは放置する

どうせ帰ってくるでしょう

あれから六時間

冷めたポトフも　お風呂のお湯も

もったいない　またイラつく

早く　補填して　差分だけ

まだまだ　ぜんぜん　足りてない

残った　イラつく　気分だけでも

いいから取り除いてよ

うらぶれる　わたし　ひとりだけ

ゆらゆら　消えてく　熱帯夜

効かない　エアコン　響くだけ

さらに　虚しくさせるのよ

だから　早く補填してよ

どうせ覚えてないでしょう

わたしの星座すら

なぜか占い　気にしてるけど

いったい誰との結果なの？

そして　比較して　微分して

これまで　ぜんぜん　感じない

多数の　違和感　エグいほど

もうちょっと　隠し通して

寝室に　わたし　ひとりだけ

もやもや　消えない　熱帯夜

壊れた　パソコン　光るだけ

さらに　切なくさせるのよ

だから　早く補填してよ

強くなった雨音で

掻き消される　目覚まし時計の秒針

目の前にいる　濡れ鼠のあなた

シャワーの前に　いやその後に

することがあるよね

早く　補填して　差分だけ

なかったことにはできないよ

朝まで　言い訳するつもり

ほら　いいから話してみてよ

許すかどうかの　瀬戸際に

だんだん　慣れてく　熱帯夜

いかなる　あなたの　横顔が

さらに　わたしを惑わせる

だから　わたしは弱いのよ

だから　早く補填してよ