Lyric

かたち

僕とは違う形の 目があって

手があって 鼻があって

誰の背中眺めても

骨があって 肉があって　羽はなくて

揺りかごから始まったメロディ

今も日々をあやし 寝かし付けられる

変な夢を覗かれる度に

丸まって ただやり過ごしていた

そこから立ち上がったんだから

やり返すのは得意でしょう

そこから立ち上がれなくても

守っていくのは もっと得意でしょう

鬼も童も手の鳴る方へ

人とは違う涙を 欲しがって

それなのに 嫌になって

雨上がりの砂場は 寂しさと

退屈の 真ん中くらい

幸せだけを求めることは

何かズルいなんて思ってる

けど それが生活

あるだけの欲で弓を引く

放て カビたプライドの先へ

あがりきれない白黒ゲーム

番を飛ばしてもいいんだよ

涙は涙で置いておけばいい

その内 歌にでもなるでしょう

固めた蛇口 解いて溢れた

雫一滴でやっと思い出した

そこにあったから どこにもなかった

ただ一人のかたちを

「明日は明日の風が吹く」とか

賢い台詞だけじゃ 片付かない

揺りかごから始まったメロディ

まだ鳴っている フルタイムの希望 絶望

そこから立ち上がったんだから

やり返すのは得意でしょう？

そこから立ち上がれなくても

守っていくのは もっと得意でしょう？

鬼も童も手のなる方へ

鬼も童も手のなる方へ