アルバム第二集のジャケット写真

歌詞

日暮し

台風クラブ

季節にはぐれて 羽はもう鳴らない

言葉はいつも ありふれた結末を 知っていたのに

やぶれかぶれでここに生きている その場しのぎの その日暮しの

期待外れのおれの景色にも ちょっとばかりの夕日が射せば

寒い午後に思いがけず 縮こまってた羽が鳴る

知りもしない夕立が水を差す

わずかに残した夏の日を笑う 子供の声が

生き延びたおれを刺す とどめの午後だ

いつか見たものすれ違ったひと 心残りも切り売りながら

振り向けばほら痩せ細っていく ともし火の様な氷の様な

遠い過去に出番もなく 仕舞い込んだまがい物を

道の途中ばらばらに落っことす

うまく手懐けた 借りものの言葉つぎはぎにして

なけなしの夏の日を 暮らしてたのに

うまく手懐けた 借りものの心なぐさめながら

季節にはぐれて 羽はもう鳴らない 日照りは過ぎて

ありふれた結末を とどめの午後を

言葉はいつも 知っていたのに

  • 作詞

    石塚淳

  • 作曲

    石塚淳

アルバム第二集のジャケット写真

台風クラブ の“日暮し”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

ファーストアルバム『初期の台風クラブ』より五年半、長らくお待たせしました!
京都発の三人組、”日本語ロックの西日”台風クラブ、待望のニューアルバムが堂々完成!!
私家盤シングル曲「火の玉ロック」「日暮し」「下宿屋ゆうれい」「野良よ!」をはじめ、敬愛するThe Beforersとのスプリット7インチに収録された「とんがりブーツ」「旅情」、盟友・家主とのスプリットCDに収録された「なななのか」など全10曲を収録。既発曲は新たなテイクも交えた形で再編集を行い、全曲に入念なミックスとマスタリングが施されました。
彩りのあるギター、歌うようなベース、情感豊かなドラムというシンプルな編成で紡ぐ、無垢で深い音楽愛を丹念に散りばめた粋なアレンジ。時に心踊るように、時に胸が締め付けられるように、琴線に触れる人懐っこいメロディ。そして、どこか憂いを帯びたボーカルと黄昏時に寄せた美しい日本語詞。日々抱え込んでいる、或いはかつて確かにあった情熱や感傷が滲む、あなたにとって生涯の友となり得る普遍的な魅力が詰まった作品となりました。
ロック/ポップスを愛する全ての音楽ファンに、
何度も針を落とした愛すべきレコードたちに、
そして焦げ付いてしまった青春に捧ぐ、渾身のセカンドアルバムです。

アーティスト情報

  • 台風クラブ

    京都発、"日本語ロックの西日"。 石塚淳(歌とギター)、山本啓太(ベース)、伊奈昌宏(ドラム)の3人組。2013年に結成、2014年より現在のメンバーで本格的に活動を開始し、2017年にファーストアルバム『初期の台風クラブ』をリリース。その後、 2018年 7インチシングル『火の玉ロック』 2019年 7インチシングル『日暮し』 2020年 7インチシングル『下宿屋ゆうれい』 2022年 7インチシングル『野良よ!』 と四枚の私家盤シングルをリリースし、2023年にはセカンドアルバム『アルバム第二集』をリリース。

    アーティストページへ

NEWFOLK

"