アルバム第二集のジャケット写真

歌詞

なななのか

台風クラブ

鍵を閉ざして 目立つ空席が埋まらぬように

レコードかけて 長い沈黙を誤魔化すように

放り投げた冗談に ああ勘づいている

笑えない どしたのさ

いつか来た道を辿って 影もない町を訪ねて

まだ立ち止ってしまう

船は出るのに 汽車は動かない

胸が騒いでとても手に負えない

時にまかせて へばるTシャツと寝過ごしたまま

花を枯らして 残る窓辺に今日の風が吹いて

悪あがき草臥れて ああ許してゆく

いまさら どうすりゃいい

針は錆びていま止った 過ぎた幾つもの時間が

海に飛び込んでゆく

よく晴れた日は 雨になるだろう

同じ匂いの風が頬えぐる

壁飾り色あせて もう旅は終り

おやすみ いい子だね

いつか見る夢の途中で 会えばすぐに気を許して

上手く笑えんのか どうだろね

いつか来た道はつづいて 春になれば花散らして

まだここで生きていく

あけない夜が やまない雨が

けむりになって空へ還ってく

  • 作詞

    石塚淳

  • 作曲

    石塚淳

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ファーストアルバム『初期の台風クラブ』より五年半、長らくお待たせしました!
京都発の三人組、”日本語ロックの西日”台風クラブ、待望のニューアルバムが堂々完成!!
私家盤シングル曲「火の玉ロック」「日暮し」「下宿屋ゆうれい」「野良よ!」をはじめ、敬愛するThe Beforersとのスプリット7インチに収録された「とんがりブーツ」「旅情」、盟友・家主とのスプリットCDに収録された「なななのか」など全10曲を収録。既発曲は新たなテイクも交えた形で再編集を行い、全曲に入念なミックスとマスタリングが施されました。
彩りのあるギター、歌うようなベース、情感豊かなドラムというシンプルな編成で紡ぐ、無垢で深い音楽愛を丹念に散りばめた粋なアレンジ。時に心踊るように、時に胸が締め付けられるように、琴線に触れる人懐っこいメロディ。そして、どこか憂いを帯びたボーカルと黄昏時に寄せた美しい日本語詞。日々抱え込んでいる、或いはかつて確かにあった情熱や感傷が滲む、あなたにとって生涯の友となり得る普遍的な魅力が詰まった作品となりました。
ロック/ポップスを愛する全ての音楽ファンに、
何度も針を落とした愛すべきレコードたちに、
そして焦げ付いてしまった青春に捧ぐ、渾身のセカンドアルバムです。

アーティスト情報

  • 台風クラブ

    京都発、"日本語ロックの西日"。 石塚淳(歌とギター)、山本啓太(ベース)、伊奈昌宏(ドラム)の3人組。2013年に結成、2014年より現在のメンバーで本格的に活動を開始し、2017年にファーストアルバム『初期の台風クラブ』をリリース。その後、 2018年 7インチシングル『火の玉ロック』 2019年 7インチシングル『日暮し』 2020年 7インチシングル『下宿屋ゆうれい』 2022年 7インチシングル『野良よ!』 と四枚の私家盤シングルをリリースし、2023年にはセカンドアルバム『アルバム第二集』をリリース。

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