Lyric

細む目と掌でそっと陽射しを遮った

募るのは拭えない寂しさばかり

見慣れた服で私の方を向いて静かに俯いた

想うのは捨てずにおいた過去ばかり

私が孤独なら　他の誰の為も要らない　欲張って

今の気分には　辛いものが好いの　眩暈がするまで頬張って

したい　したい　したいことばかりを

詰め合わせたその箱を躊躇わずに開けるの

いない　いない　いないと分かっても

呼んでしまうその名前や　身体が憶えてる香りを

一つ残らず食べ尽くすように

悪戯するみたいに　少しおかしな柄の服を私に着せ替えた

スカートの丈は派手ではないけれど

煩わしいのは明日の夜に委ねてしまうから

今日の私をどこかに押し付けてみたいの

したい　したい　したいことばかりを

包み隠す包装紙を大袈裟に破り取るの

いない　いない　いないと分かっても

呼んでしまうその名前や　身体が憶えてる香りが

ちらついても

今の気分には　泣ける映画が合うの

私のカケラが一つ落っこちた

洗い流したばっかの私は

また日々を塗り重ねて　少しずつ濁っていくけど

拭いきれずに散らばった色が

透けてしまいそうな私の形を彩るんだ

したい　したい　したいことばかりを

敷き詰めたこの道を　振り向かずに歩くの

弱いなりに生きた昨日までも

要らなかったものなんて　ありはしなかったんだって

簡単には思わないけど

いつか笑い返すから

水溜りに跳ねて照らす陽射しのように