Lyric

黒い冷蔵庫とうつ伏せのあなた。

中身はどちらも綺麗なトマトだけ。

海底トンネル抜けて、冷凍室。

白いバスタブから溢れるわるいゆめ。

青い明け方に、ごみすてばのからす。

架空電線が、空中で捻くれます。

飼い猫が逃げる、ような、君のさいごを、

ぼくは見届けて、夏を斥ける。

天国における、履歴書の内容。

饒舌な閻魔をふたりで騙したんだ。

深い緑のむこう。

こわいせかいがたしかに僕を僕たらしめたんだ。

変わらないものが変わっていく世界線。

きこえなくなった君のメーデーメーデー。

揺らぐ伝導率。

茹だる冷凍室。

君の実態を溶かしてゆくんだ。

黒い冷蔵庫とうつ伏せのあなた。

中身は取り違えてわからなくなった。

この夏の出口にきっと誰かが待ってて。

僕はまだ黙ってて、言うべきを失くした。

青い明け方に、ごみすてばのからす。

架空電線が、空中で捻くれてる。

飼い猫が逃げる、ような、君のさいごを、

ぼくは見届けて、夏を斥ける。

変わらないものが変わっていく世界線。

きこえなくなった君のメーデーメーデー。

揺らぐ伝導率。

茹だる冷凍室。

君の実態を溶かしてゆくんだ。