Lyric

綺麗に咲く花は紙でできてた

楽しそうに笑う顔はひび割れていた

弱音を吐かない君の顔にも

とても綺麗な飾りが光ってる

風が冷たいと言って握ってきた君の手は

それほど冷えていなかった

時が流れて涙が溜まって固まっていく

いつのまにか心臓に届くほどに凍りついて

息が止まれば涙は止むかな

流し方がわからない苦しさの結晶

鈍い痛みは今も胸の中で

辛かったあの出来事も泣きながら過ごしたあの日々も

日常に溶け込んだ

強くなったように見えた心は痛みも

温もりも感じられなくて

君を包み込めるだけの言葉でも涙を拭うことさえできなくて

時が止まって涙は光を吸い尽くして

寒さにも気付かないままで明日を眺める

季節ごとに変わる花壇の花

同じ軒下で眠る猫

沈む夕日が染める河川敷

見落としてた彩りを

時が流れて涙が溢れて溶けてこぼれ落ちて

やっと目を開けられた心

息が止まれば涙は止むけど

包み込む暖かい愛しさの結晶

心地よく脈を打つ胸の中で

足元に季節を運ぶ街路樹

秘密基地へ走る子供達

登る朝日が照らす花畑

少しづつ蕾は花開く