歌詞

男だというただそれだけで

殺されてしまう　僕ら　うずら

生きる意味を見いだす猶予もなく

ガスを吸ってほら　うつら　うつら

江戸時代　武士の自慢だった　ご先祖様

気高く響かせた　この声は

僕で途絶えてしまうのか、…　鳴きたいよ

“ごきっちょう”　そんな僕に訪れた吉兆

まるで地球のような卵から　かわいい我が娘よ

“ごきっちょう”　って泣けない女の子でもきっと

この血を受け継いでくれると信じて

俺は守り抜くお前を一生

女だという理由だけで

籠に閉じ込めらる　うちら　うずら

卵産まなくなったとたん　捨てられる

あと９年は生きていられるのに、、、

生まれてすぐに知ったのは　人のぬくもり

選別されてるとも知らずに

おしり　まさぐられて　あゝ　鳴きたいわ

"ごきっちょう”　そんな私に訪れた吉兆

ぱっと見女の子だけど　おまたには立派な息子よ

"ごきっちょう"　気づけば女だらけのご近所

この血を受け継ぐためなら

命果てるまで精を出し続ける　一生

絶え間なく　産み続けられる僕らの卵

１日３６０万個の中から　一つでいい

あゝ　生き延びてよ

"ごきっちょう”　例えこの生き方が不器用でも

決してうずくまってなるもんか　明るい未来へ

"ごきっちょう"　羽ばたけ西へ東へきっと

飛び立てる日を夢見て

今日も精を出し続ける　ごきっちょう…

卵だというただそれだけで

スーパーで売られてる　僕ら うずら

受精卵と知られずにきっと食べられてしまう

とろとろの黄身は　喜んでもらえるかな