水晶体のジャケット写真

歌詞

水晶体

臥街月

暑さと白紙の

ひと月と数日を

赤く腫れた胸では

待てなくなっていた

何かしないと や

もったいないな が

はやる気持ちじゃなく

焦りに変わっている

青く光る自転車で

何かを追ってた

思えば今の僕は

その頃に追われている

いつから どうして

だけど着実に

なんとなく

こんな僕になる気がしていた

帰路の海沿いは賑わって

火花が学生服を照らす

水の入ったバケツを見て

誰も 思い出す人がいるのでしょう

引き返せないまま進む僕を

どうしたって

目が痛くなるような

青と比べてしまう

どうかこれ以上は

間違わないように

間違わないように

でもどうして こうも僕は

漠然とした重い石を

頭に抱えている

少年は文字通り

少ない年月で過ぎていく

片道数時間の移動も慣れていた

どこへだって行けるのに

往復ばかりで

日差しに目を奪われ

視界が霞んでいく

口元つたう涙で海を想う

誰もが露店に賑わって

騒がしい明かりに照らされる

浴衣姿と砂利の音に

きっと懐かしむ胸があるのでしょう

季節に素直になれない僕は

どうしたって

落としたものの数を

数えて過ごしてしまう

窓から覗き込んだ動く景色の中

一人ぼっち立ち竦む

電波塔が僕だけに

同じだねって言っているみたいで

惨めだな 惨めだな

どうかこれ以上は

間違わないように

間違わないように

でもどうしてこうも僕は

釈然としないと思ってて

何もしないのだろう

どうかこれ以上は

羨まないように 羨まないように

でもどうしたって今日も僕は

誰かみたいな明日を想って

静かに目を閉じる

少年はいつの間に

少しずつ大人になっていた

  • 作詞者

    紫川 悠音

  • 作曲者

    紫川 悠音, Hirohito Maeda

水晶体のジャケット写真

臥街月 の“水晶体”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

  • ⚫︎

    水晶体

    臥街月

日本の新世代による音楽シーンにおいて、
最重要と言える音楽を追求し続ける、"臥街月"

待望の1st Single 「水晶体」
叙情的で詩的な歌詞を圧倒的ポップセンスが溢れるメロディに乗せ表現し、それに全くと言っていいほど劣らない卓越した演奏技術が特徴的である。

楽曲テーマの根底に、
目の部位である水晶体には「水晶体黄変化」という年齢を重ねる毎に色彩が曇っていく現象を、
過去の美しい情景や心残り、楽しみだった夏休みなど、取り返しのつかないことの表現に用いて作詞をしている。

プロデューサーには Hirohito Maeda を起用。
サウンドプロデュース・アレンジメントの面では、重厚かつ、透明感のあるシンセサウンドを一貫して用いることにより、世界観の統一と非日常への誘惑を表現した。

編曲からミキシングまでを同じプロデューサーが行うことにより、サウンドの方向性や楽曲イメージが統一された状態でリスナーに届けている。

ミュージックビデオの監督には、 Kenta Takagi を起用。
アーティスト、プロデューサーとより近い価値観ですり合わせを行い製作に臨み、作品の世界観を惜しみなく映像に映し出している。

私達はいつ、どんな時でも過去思い出して羨んでしまったり、後悔してしまうことがある。

当楽曲はそんな私達を責めるわけでもなく、
なんとなく柔くも硬くも無い大きな器で迎え入れてくれるような、そんな無機質感を感じてしまう。

アーティスト情報

  • 臥街月

    2020年、音楽シーンに突如現れた ”臥街月” その音楽性は、叙情的で詩的な歌詞を圧倒的ポップセンスが溢れるメロディに乗せ表現し、それに全くと言っていいほど劣らない卓越した演奏技術が特徴的である。 その高い音楽性を結成直後に評価され、 Welltune Entertainment "Atmosphere Records" と契約。 日本の新世代による音楽シーンにおいて、 最重要と言える音楽を追求し続ける、新たな才能である。

    アーティストページへ

Atmosphere Records

"