Aqualogica Front Cover

Lyric

Aqualogica

MASAQUI

すべては「もしも」のかたちで沈んでいたの

現実の皮膚を剥がせば、きっと中は透明だと思ってた

ロジックに溺れた金魚が

記号の尾をひらりと果てまかせ

「AならばB」ではなく

「BだからAだったかもしれない」って泡を吐いたわ

問いが答えを生むのではなく

答えが問いを選ぶのなら

わたしは何を疑えば、確かになれるのかしら

ここには境界がない、水面も底もない

ゼロとイチの隙間からこぼれたわたしの声が

まだ誰にも届かないまま

水槽の中で何度も反響している

たとえば「今」は、本当に在った?

あの日、数式でできた夢を見たの

きっと矛盾が、わたしの中に咲いた証

水を握ろうとして指を切ったの

それが「存在」だったなら、きっと悲しくて笑ったわ

水音のような記憶が耳の奥で震える

「あなたは誰?」と聞かれたから

わたしは「水です」と答えたのよ

だって、名を持たないかたちは流れるしかないでしょう?

時計の秒針が、左へと進んでいったの

時間の論理を拒否したわたしの夢が

いつのまにか、あなたのまばたきの中で

眠っていたなんて、誰も気づかない

あの日、意識で織られた水を飲んだの

きっと矛盾が、わたしの中で歌い出す

触れたくて、溶けたくて、でもほどけない

それが「思考」だったなら、もう何も言えないわ

わたしはまだ、ここにいますか?

それとも、もう、あなたの問いの外側?

雫が落ちる音に、名前をつけて

今日も、誰かがそれを「意味」と呼ぶ

  • Lyricist

    MASAQUI

  • Composer

    MASAQUI

  • Producer

    MASAQUI

  • Programming

    MASAQUI

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