Lyric

窓辺には　ひとしきりに　降り注いだ後の

異様な光源と

今にも解けそうな　記憶　塵埃と六花が

私だって　ふと訪れるロマンスに善がる様

何かに変われそうな　白く　纏うその指先は

どうして　綺麗だなんて　あの時は思えたんだ

歪んだ形になって　元になんか戻せやしないわ

踊る彼らは愚鈍だって　教えてあげたいわ

真実を露呈して

戯ける君を浮かべるのは　少しでも

意味を持たせたくて　思い出しても

的を得ず笑う私が見たいでしょう

全て噛み合うなら　願うほどの

気力も湧かないわ　見渡して　また

伝う頬には湧き出して揺れている

うっとりと　目もくれずに

満たされた悲劇に些細な口付けを

いつだってとろけそうに　乱れ　静寂を拝む夜は

愛しく　焦がれ倣って　姑息な手でも使って

途絶えて会話を辿っても

元になんか戻せやしないわ

堕ちる貴方を今攫って　日輪草も枯れ

隠し事を教えて

朧げな日々に縋るから　夢現でしょう

区別もつかないわ　消える仄明かりを

一度でも灯すことが出来るのなら

全て失っても　叶うならと

求めてしまうから　振り返りただ

拙い私を恨み眺めていよう

霧が無くなるような　モヤが晴れ

離れ　見る　貴方は陽炎で

ふざけている　私に引けを取らない

その様で

不確かな君を想像して　少しくらいは

誤魔化しが効くはずと　聞かせるだけならば

元に戻せるとやり過ごせられれば

全て上手くいくわ　なんてよく言えたものね

慰めが欲しい　あの時のように微笑まないで

戯ける君を浮かべるのは　少しでも

意味を持たせたくて　思い出しても

的を得ず笑う私が見たいでしょう

全て噛み合うとしても　一人で願えど

答えも分かんないわ　見渡して　また

伝う頬には湧き出して揺れている