Lyric

もしもむかしにもどれたら

とおい世界をたびしたい

しらない異国のまちかどを

地図をみながらあるきたい

いつか砂漠の果てを越え

さびれた古代の迷宮へ

あやしいひかりの満ちるなか

なくしたうたが鳴り響く

もしもむかしにもどれたら

こどもが小さなころがいい

小川のよこを自転車で

家族ならんではしりたい

先頭の妻はまだ若く

むすめふたりも幼くて

最後をはしるわたしには

春のひざしがまぶしくて

もしもねがいがかなうなら

ゆめの世界にはいりたい

どこか知ってるひとたちと

どこか知ってる古いまち

ゆめをみるたびおとづれた

ふしぎな廃墟のおくふかく

白と黒との世界には

やさしいひとが待っている

もしもわたしが死んだなら

なんにもないのが好きだから

なみだもおはかもおいのりも

死後の世界もないように

からだもこころも消え去って

おもいでだけは残るけど

そのおもいでさえいつか消え

あとはからっぽ なにもない

もしもむかしにもどれたら

もしもむかしにもどれたら

もしもむかしにもどれたら

もしもむかしにもどれたら