Lyric

口づけした夜

繰り返しが終わる

口づさんでいたR＆Bが

妙に残る

カシオペヤから届く

歌詞を選び一呼吸

口に野垂れていた言葉が

ゴミに馴染んでく

止まった呼吸

ここで終わる

「もうどうにでもなれ」と吐き捨てた

くだらない愛の行方を

きっとまだじっとまだ待つんだろうけど

つまらないよもうやめよう

冗談は傍観者の言うこと

今日も終電乗っかって

発車ベルはオンタイム

だけどショート寸前だ

インソムニアに染められてく

目を覚ました夜

手をかざした僕

えもいわれぬ気分が襲う

午前4時の奥

テールライトが泳ぐ

フレーズの波が踊る

暗い海の闇をかき分け

「ここだよ」と囁く

逃さないよこの音

ぱっとまたさっと立ち去るんだろうけど

勝算はないとしてでも

十分さグルーヴさえ掴めば

用はなんだスピードスター

すぐに消え去っていく

まるでいじけたクレオパトラさ

隠さないでよロマン

くすんでく

記憶のガラス

塗り固めていたメロディーが

こぼれ落ちてく

爛れた鼓膜を叩いて

止まらない音の鼓動

きっとそうずっと待っててくれたんだろう

終わらないさ

始めよう

僕らは共犯者と謳おう

今日も終電乗っかって

発車ベルはオンタイム

今はピーク寸前ショータイム

まだまだ未完成

まだまだ未完成