君と僕のフォークソングのジャケット写真

歌詞

君と僕のフォークソング

Yonta's Music Journey

夕焼けが ギターの弦を撫でる時間

バス停の風 君の髪を光にほどいて

僕の胸はチューニングの合わないコード

まだ鳴らせない たったひとつの音を探していた

真夏の体育館 汗の匂いとリバーブ

別々の制服 でも同じリズム

ドラムスティックが跳ねるたび

君の笑顔が 譜面に潜り込んだ

あの日から 秒針が弦を恥じて(弾いて)

心臓はフォークソングを速弾きしている

四月の桜雪 偶然の再会

改札を抜ける 君の背中に

置き去りの季節が追いついた

部室の埃 コード進行にまぎれて

「先輩」って呼ぶたび 喉の奥が熱くなる

優しさが 致死量みたいに沁みてくる

イヤホンを分け合う夜更け

同じメロディでも 君の世界は透明だ

「後輩の僕じゃ 足りない」

臆病なリフレインが 口を塞ぐ

ねえ 生きてるって痛いね

だけど 君を想うたび 世界が澄む

もしも この声が震えても

君の未来を濁すほど 大きくは叫ばない

ただ 好きだ

それが 僕のいちばん小さく 大きな祈り

最終バスの窓 流れる街灯

こっそり書いた歌詞カードが

ポケットで心拍を刻む

明日になれば すべてが変わるかもしれない

だけど沈黙は いつだって嘘より残酷だ

だから 今日を 譲らない

好きだよ 君に届かなくても

鼓動ごと すべて歌にして放つ

涙でチューニングした声が

夜空の一番星に 触れた瞬間

ありがとう 友達でいようって君は笑う

その笑顔ごと 抱きしめたい衝動を

ギターケースにしまい込み ストロークする

生きてるって痛いね

でも 痛みごと 明日へ鳴らせる

君と僕のフォークソング

街のノイズが フェードアウト

残ったのは 一本の弦

やがて朝陽が そっと張り替えてくれる

もう一度 チューニングしよう

生きること 愛すること

どちらもまだ 未完成のままで

  • 作詞者

    Yonta's Music Journey

  • 作曲者

    Yonta's Music Journey

  • プロデューサー

    Yonta's Music Journey

  • プログラミング

    Yonta's Music Journey

君と僕のフォークソングのジャケット写真

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    君と僕のフォークソング

    Yonta's Music Journey

中学の軽音楽部で出会った、ひとつ上の先輩。
時が経ち、高校の春――忘れかけていた面影と、思いがけず再会した。

放課後のフォークソング部、ふたりきりのバス、
ギターのチューニングが合わないたび、気持ちだけが高まっていった。

届かないってわかってても、それでも歌にせずにはいられなかった。
君と僕の、すれ違いと共鳴が織りなす、青春のラブソング。
これは、心臓がコードを奏でた、"あの日"から続く、未完成な音楽の記録。

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