

米粒ほどの不機嫌を
奥歯の裏に隠してる
噛み切れないね 今日のこと
紙ナプキンに包んで捨てた
神様なんていないのに
祈るポーズだけ上手くなる
右目の端で笑ったら
左の夜が 少し鳴る
こめて 噛んで
噛みしめて
飲み込む前に
味が消えた
こぼれて めくれて
絡まって
僕の横顔
また知らん顔
チクタクじゃない
ズキザキじゃない
耳では聞けない音がする
言葉になる一歩手前で
変な名前の熱になる
こめかみ
一度だけ そこに触れた
痛いじゃなくて
言いたいの形
こめかみ
黙った僕の非常口
開けたら風が
全部しゃべりそう
真面目なふりの包装紙
中身は大体 炭酸です
振らないでって言いながら
胸の中では泡だらけ
大丈夫から
大事を抜いた
残りの音で
笑ってみせた
平気の平は
たいらじゃなくて
坂道みたいに
傾いていた
こめて 噛んで
噛みしめて
優しい嘘ほど
歯に残る
こぼして めくって
丸めても
紙屑みたいに
戻ってくる
言いたい 痛い いや違う
言わない 足りない まあいいか
舌の先まで来た本音
改札前で引き返す
知らない 知りたい でも怖い
逃げたい 見たい まだ居たい
僕の形がずれるたび
横顔だけが先に泣く
こめかみ
米でも神でも紙でもなく
僕が僕に
つけ損ねた名前
こめかみ
噛めない日々の置き場所
触れた指から
夜がほどけていく
から ころ ころ
飴みたいな不安
まだ まだら
溶けずに残ってる
ぴり ぱり ぱり
紙みたいな機嫌
くしゃ くしゃり
笑って保管中
こめて 噛んで
噛みしめて
言葉の骨だけ
残ってしまう
こぼれて めくれて
また黙る
僕の横顔
まだ知らん顔
こめかみ
最後にそこだけ光ってた
泣くでもなくて
怒るでもなくて
こめかみ
変な響きのまま正しい
言えなかった僕が
そこで鳴っている
- 作詞者
naiyo
- 作曲者
naiyo
- プロデューサー
naiyo
- ボーカル
naiyo

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こめかみ
naiyo
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naiyo
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