All Imperfect Summerlandのジャケット写真

歌詞

オフィーリアにもう一度

The Otals

水平線はすんと凪いで

ポストカードみたいでした

何度もイメージしていたふうに

久しぶりだねと笑った

小さな声も響きそうだ

街はあまりに静かだった

魔法も奇跡も起こらないで

夢って思わないで

神様や時間のルールに

気取られぬように

居眠りのその隙に

そうっとわたしたちは

ドアをあける

日差しは少し淡くなって

風がひとつ秘密を守った

訊き返しても答えはなかった

首をふっただけ

高鳴りをひそめて

軽くステップ踏んだら

きみの指をとって

頬が赤くないかって

気にしながら

そうしてフィナーレが近づいて

さようならって言葉にした

こんな時も生真面目で

意固地な自分が可笑しかった

思い出はいつか褪せちゃうけど

忘れないこともあって

はじめてきみの笑った顔を

見た日のこと

涙が急にあふれてきて

慌てて拭っても遅かった

らしくないとわかっていたって

いくつも言葉が口をついた

ずっとこのままここにいたいよ

どこにも帰りたくないよ

友達だってまた会いたいし

傷つけた人にも謝りたいよ

私はずるくて卑怯だった

優しくなんか全然なくて

それでもずっと会いたかった

それでも好きって言われたかった

泣いてもうぐしゃぐしゃになって

かっこわるくて恥ずかしくって

きみはずっと心配そうに

わたしの背中に手を添えていた

魔法も奇跡もなんでもよくて

世界で一番愚かになって

欲しいものを欲しいと騒いでる

愛をねだる子供のように

水平線はすんと凪いで

時間は決して戻らなくて

ぐしゃぐしゃできみに抱きついていた

恥ずかしくて嬉しくて死んじゃいそう

夏ももう終わりそうで

きみはひとつ大人になって

寝顔に初めてキスをした

扉をそっとあけて

  • 作詞者

    The Otals

  • 作曲者

    The Otals

  • プロデューサー

    The Otals

  • ギター

    The Otals

  • ベースギター

    The Otals

  • ドラム

    The Otals

  • シンセサイザー

    The Otals

  • ボーカル

    The Otals

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『恋と喪失、死と不思議』全17曲入りの大ボリュームで贈るThe Otalsの2nd.フルアルバム。壁のような歪みとベルのように響くクリーンなギターサウンドを使い分け、オルタナティブを主軸としつつ、エレクトロやダンスサウンドまで取り込んだバラエティに富んだ楽曲群を、ファックス・マリーナのふたりによる特徴的な男女ボーカルのハーモニーと、ジャンルのセオリーに縛られないリズミックでポップなメロディーラインの力で一貫したバンドのカラーにまとめ上げた大作。
『すべて不完全な夏の王国』と題された本作は、少年文学から影響を受けたという楽曲が多く収録されており、『永遠と一瞬』を対比させた日々の何気ないやり取りを克明に切り取った現代劇から、吸血鬼や魔法使い、幽霊など、ファンタジックなモチーフまでさまざまに入り乱れる短編集のような味わいを堪能できる。ポップで明るいメロディーで構成され、歌詞もどこか砕けた口語混じりだが、その裏に死や喪失の影がひっそりと散りばめられており、それぞれの楽曲に複雑な陰影をつけている。『自分達の強みを全て活かした総力戦』と銘打たれ2年以上前からこの夏を描くためだけに水面下でひたすら準備をが続けられていたという、新たな金字塔を狙うThe Otalsの野心的な決定盤。

アーティスト情報

Blue Moon Garage

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