Lyric

一人きり倒れ込む玄関先

襯衣(シャツ)を脱ぐまであと一歩

目覚めれば体のあちこちが痛い

今まで積み重ねてきたものを

全部無駄だなんて言いやがんだ

なんだよ偉そうに

批評家さま

そうさ僕は誰でもない

ご覧よ

どこの誰か分からない

はずさ

時にはそう嫌なことも呑込んで

手に入れた顔には何もない

遠ざかる声は末裔まで響くんだ

昨日まで

当たり前だと思っていたものが

真っ白に薄れていく

約束は泡になって

弾けていく

そうさ僕は必要がない

違うかい

どこの誰も求めていない

はずさ

離れないや　拭えないや

過剰に受けた攻撃は既に

体中にへばり付いている

困難になる呼吸をどうか

無視しないでね仕留めて

次の雨が来る前に

そうさそれは僕じゃない

よく見て

遜色ない代替は幾らでも

もうどこにも僕は居ない