灯り一つない山道を走るの
独りで迎える雲見クジラ館の下には
松の木が生え、脇に朽ちた供養塔
岬へと流れ込む風は潮の味がする
湯煙が雲に混じる
手は離さないで
あー天に昇るようだなあ
雲見の人は今日も嘆く
波が高すぎる朝
「今日も金目が釣れない」
それを知らずか、知ってのことか
鳥は風の中で唄い、そして川はなだれ込んだ
寒い冬に耐え春を待つ
桜の君も蕾を蓄えて
寒さの中にある暖かさが一番さ
そう、温泉のような
行くも勝手、行かぬも勝手
湯煙が見えたら
行かずにはいられない
湯煙が雲に混じる
僕を見放して
それをずっと見てるの
- 作詞
牧野ヨシ
- 作曲
牧野ヨシ
牧野ヨシ の“雲見温泉”を
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- 1
Let's make the GOOD FISHING
牧野ヨシ
- ⚫︎
雲見温泉
牧野ヨシ
- 3
ついの棲み処
牧野ヨシ
- 4
グッドフィッシング
牧野ヨシ
- 5
きかずの抗鬱歌
牧野ヨシ
- 6
不忍通りやらずの雨
牧野ヨシ
- 7
あらかわの筍
牧野ヨシ
- 8
おぼろ月よ
牧野ヨシ
- 9
引っ越し騒ぎ
牧野ヨシ
- 10
つりぼうず
牧野ヨシ
- 11
素晴らしい朝
牧野ヨシ
- 12
電線
牧野ヨシ
- 13
R-50 (feat. ツクダオリジナル)
牧野ヨシ
- 14
そんなことより (feat. 石指拓朗)
牧野ヨシ
2010年代における日本語フォークロックの傑作『野暮ったい服を着てどこへゆく』以来 およそ7年振り、孤高のシンガーソングライター・牧野ヨシによるニューアルバムが完成。 ほぼ全編、牧野自身の演奏によるギタ−/ベース/ドラム/ピアノに加え、ロックバンド 「COPIES」で長年活動を共にする盟友・篠原良彰(ラッキーオールドサン)をはじめ、石指拓朗、田中ヤコブ(家主)、西村中毒(渚のベートーベンズ)、ゆうやけしはす(ex.すばらしか)ら縁の深いミュージシャン達の演奏が花を添える。
流麗でいて滋味深いメロディと、朴訥とした語り口が浮かび上がらせる生活の匂い。取り繕う事も誇張する事もなく、安直な引用もしない、悠然とした眼差しで機微を穿つ誠実な歌と詩情。そして、その源泉にある”歌いたいこと・書き留めたいことがある”唯その純一無雑な情熱は、誰しもが抱える言葉に出来ない心情を掬い上げ、心に焼き付いた情景やノスタルジーを思い起こさせます。
極めて私的で且つ普遍的、徹底した飴色の美学で綴られた正統な日本の”フォーク”を更新してみせる全14曲。
アーティスト情報
牧野ヨシ
篠原良彰(ラッキーオールドサン)擁する四人組ロックバンド「COPIES」のメンバーとし ても活動する傍ら、一人多重録音での作品を数多く発表するシンガーソングライター。ま た、ベーシストとしてラッキーオールドサンや石指拓朗らのサポートも行う。
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